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2012.02.21
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カテゴリ:観劇日記
ようやく、襲名披露の夜の部へ。もっと早くに見なかったのは、筋書きに舞台写真が入ってからにしようと思ってたから。2月は日数が少ないので、筋書きだけ買いに寄れる日があるかどうか、不安だったもんだから(爆)

でも、昨日の落語のあとで、なんとなくよかったかもしれません。

主役はともかく、主役の父は、そろそろ飽きてやしないか?って気がしちゃう時期だから。昨日、落語で聞いた「白井権八」、今日は歌舞伎で「鈴ヶ森」。

この「鈴ヶ森」と五三桐の「楼門」は、短いけど存在感があるせいか、ちょっと弱ってるヒトの演目に選ばれやすいような印象(爆)「鈴ヶ森」は弱ってるヒト以外に若者もやるけど、今回の勘三郎はどっちかっていうと弱ってる方でしょ。その前に記憶にあるのは芝翫だもん。

若衆だから大暴れはしない。でも腕が立つから、剣をふるうその瞬間だけきりっと冴えた動きをする。んー、落語のせいかもしれないけれど、今日はいつになく、観ていて楽しめました。吉右衛門が出てくるまで、そんなに退屈しないでいられたのは、私には奇跡かもしれないと思うくらい。

そして、幡随は、この「鈴ヶ森」でも、別の「湯殿」でも、私は吉右衛門が一番好きだなぁ、やっぱり。團十郎より吉右衛門のが悪いヤツっていうか、清濁併せのめるっていうか、屈託を抱えてるっていうか。

重鎮のお祝い演目って思ってた「鈴ヶ森」が意外なほど楽しめて、気分上々で口上に臨めたかも。

口上では…いや、これは筋書きにも書いてあったけども、橋之助が芝翫のヅラをかぶって出ているってことが、いい話なんだけども、なぜか私の笑いのツボに入ってしまって(爆)見たんですよ、私は、あのヅラ。去年のね、又五郎襲名の初日の夜。芝翫が出演した唯一で最後の日。淀君も観たし、あのヅラ(かどうか、客席からは判りませんが!)をかぶって出てた口上も。なのに、笑いのツボ。むむ…己の人格を疑わねばならん…

ま、本日のメインは、その次の鏡獅子だからいいか。

鏡獅子、襲名の定番って感じがします。襲名で…芯を務める役者でコレを踊らないヒトは少ないですよね…逆に、襲名や追善など以外でこれを本公演で踊れる機会はあんまりない。特に歌舞伎座では。

ここんとこ、鏡獅子を踊っているのは、やっぱり海老蔵?それから勘三郎かな。菊之助もそれなりに踊ってるハズ。と、思って筋書きを見ると、やっぱりそんな感じ。浅草で亀治郎と七之助の昼夜ダブルは良く覚えてるんだけど、そうか、染五郎も割と最近みたかな。

そういえば、6月の襲名では、亀さんは鏡獅子を踊らないのかしらん。踊るのかな。踊りは必ずあると思うんだけど、もっと違うモノにするのかな。でも襲名っぽいっていったら、断然これだよなぁ。

と、幕があくまでツラツラ考えて待つ…と。勘三郎と比べちゃイケないなって思いながら、待つ。

なるほど。

上から見ているせいか、それとも海老蔵と菊之助をそれなりに覚えているせいか、勘九郎の弥生はとーっても自然な感じ。口上でも筋書きでも、やたらと「真面目」と言われている勘九郎だけども、踊りは真面目というより自然、かなぁ。

もちろん私見ですが、どっちかっていうと鏡獅子の弥生にしろ紅葉狩の更科姫にしろ、真面目な感じを受けるのはむしろ海老蔵。集中力が外から見えるくらい強いせいか、その集中力に見ているこちらも引き付けられちゃって、疲れる(爆)

菊之助は、そんな変な緊張せずに見られるので、真面目というより律儀かな。

染五郎には余裕があって、亀治郎は難しいところをあえてへらへらやってのけて「どーだ」ってアピールを感じたっけ。

勘九郎のは、無為というかなんというか、「どーだ」でもなく強烈集中力でもなく、アタリマエな感じ。ああ、これで、もうちっとオーラが出たら、勘三郎と比較しちゃってもいいんだろうなって思う感じ。

後見がやけにイイオトコだと思ったら七之助…そう、後見に目が行っちゃうあたりが、たぶん、ちょっと物足りない部分なんだろうな。自然に踊っていて、それでも吸い込まれるような引力があったらいい。そういう踊りは、3階で見ていると静かに感動して忘れられなくなるけど、かぶりつきで見ちゃうと興奮して感情的になるんだよなぁ、うん。

ともあれ、勘九郎の鏡獅子は、予想通りいい感じで、思っていた以上に好きになれました。若手の中の、私の依怙贔屓な好みでは3番目かな。菊之助と染五郎のが、今のところ、もう少し好きだから。

胡蝶の片割れが玉太郎で…おお、勘三郎の鏡獅子出も踊って、勘九郎でも踊る…好かれてる感じがとてもいい。相変わらず玉太郎は可愛いし…筋書きを見たら、本公演での胡蝶はこれで3回目なんですね、圧倒的に相棒より上手だもん。っていうか、相棒、うーん、ちょっとね、ガタイが大きい分だけ体重もあるんだろうけど、支えられない?イマイチだなぁ、兄二人の胡蝶のが良かったような気がします。

それから、これに小山三さんが出てるっていうから期待して待ってたら、なんと板付き。おお、飛鳥井ですか。嬉しいでしょうけど…複雑でもあるんじゃないかな。だって小山三さんの白髪なんて初めて見たもん。どっちかっていうと、吉野の方が良かったんじゃないのかな、若い方(笑)でも、拍手を取る板付きってすごいかも。カワユサも、子役やケモノの域に達している…そうか、人生50年の頃の還暦は本卦還り、いまや人生80年だから90歳過ぎの小山三さんが子役的魅力を持ってても不思議じゃないか!

メインで満足したから、あとは気楽に見る…と、これを見ないで帰るヒトもいて、気持ちはわかるけど、ちょっと気の毒、そしてちょっともったいない。

ただ…初めてらしい福助のるんは…うーん、若るんは庶民的な感じがして武家の奥さまっぽく思えずイヤかも。ババるんはいいけど。ジジ伊織の三津五郎とよく合う感じだし。

「じいさんばあさん」は人気らしくよくかかるけど、私も新歌舞伎の中では比較的好きな方かもしれません。ただ、若るんはやっぱり玉三郎が美々しくて素敵だけど、ババるんは菊五郎が一番だと思ってます。可愛いもん、菊五郎のババるん。玉三郎のババるんは、化粧が怖い(爆)地がキレイなせいか、必要以上にババになっててバケモノじみてる(ゴメンナサイ)

福助のババるんはそんなに強烈なババ化粧じゃなかったから、その点でもよかったかな。

伊織は、相手が玉三郎なら仁左衛門がバランスがいいけど、意外と菊五郎とも仁左衛門があうと私は思ってるんざんす。菊五郎のババるんには仁左衛門のジジ伊織が意外なほどあう!

で、今日の三津五郎は、仁左衛門とはちょいと違う感じだけれど、これはこれで好き。物語の登場人物としては、むしろ三津五郎のが自然なキャラかも。

ただ、三津五郎の伊織に、勘三郎のるんがみたいなって、そんな気もしちゃったのでした。福助のるんなら、今回敵役だった橋之助でもいいかも。その場合は三津五郎が敵役の方がしっくりくるかな。いや、扇雀あたりが意外にハマるかも…なんて。

ようやく昼夜見て…うーん、今月、やっぱり一番に置きたいのは土蜘かなぁ。襲名だしね。だから二番は鏡獅子。で、あとはどれもそれなりに良かったです。鈴ヶ森も河内山も、鳴神もじいさんばあさんも。うん、この華やかさは、やっぱり襲名披露かな。

6月の演目も、なんだか楽しみになってきたな。

◇◆◇

少し暖かくなったような気がしたけれど、見に行くのは夜の部。そしてその直前に地唄舞のお稽古…と、いうことで、ウールに半幅。カジュアル過ぎかな…いや、3階だし、ユニクロのフリースじゃないので許してください(爆)

12.gif

お稽古の後、開演時間まで余裕があったので久しぶりに三越でご飯を調達。地下に降りたら三重フェア?だったので、そのコーナーで気に入ったモノ。

2月演舞場@三越の三重のうな.gif 2月演舞場@つ餃子.gif

ウナギの小さいお弁当、そしてビッグな餃子。さすがに1個しか食べませんでしたが、これ、三重県では給食にも出るんだそうで。へー

松坂牛入り…元気出ました!





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Last updated  2012.02.22 00:19:37
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