テーマ:ペットの死(565)
カテゴリ:いぬ・ねこ
3月1日。
実家に託していたワンコ、克哉が亡くなりました。 15歳でした。 アタシのワガママを押し通し、無理矢理うちに連れてきたワンコ。 なのに震災後、両親の引越しに伴い、アタシも独立。 犬を飼えるような住居ではなかったので、実家に託す事に。 以来、すっかり父の相棒となっていました。 その溺愛ぶりは、孫に対する以上のもの。 その父が、実は1~2年程前から病気を患っていて、 検査入院も含め、入退院を繰り返していました。 普段は、普通に仕事もしてるんですけどね。 そしてこの1月。 また大きな手術と、長めの入院。 3週間の入院予定が、病状が思わしくなく入院が延びそうかな…という頃、 克が、父と同じ病気だと判明しました。 あぁ本当に、父と一心同体なんだね。 って、哀しいながらに母と話していました。 犬の15歳と言えば、かなりの高齢。 昨年末には、急にひきつけを起こすようなコトもあったらしく、手術は無理。 神様のご意志に任せ、対処療法は施さない選択をしました。 そして、父がそろそろ退院できそうかな…という話が出た頃。 克の容態は急変し、何も食べられず、 ほとんど起き上がる事もできなくなっていきました。 日に日に容態は悪くなり、夜中も鳴き続けるほど、辛かったようです。 延命治療は、辛さを長引かせるだけ。 それならばいっそ、早く楽にならせてあげた方が…。 それでも、あの子は頑張っていました。 そう。 それはまるで、父の帰りを待っているかのように。 3月1日の朝、息を引き取りました。 父が退院する日でした。 ほんの数時間、父は間に合わなかったんです。 でもきっと、あの子は父が家に帰ってくる事をわかって、 安心して逝ったんだと思います。 克が、父の身代わりになったんじゃないか、という気さえしています。 昨日、父と2人で動物霊園へ、克を連れて行きました。 さすがの父も、相当に堪えているようでした。 アタシ。 多少の辛い事があったって、ご飯も食べられるし、寝られます。 現実には、普段以上にこなさないといけない事が山積みで、 仕事も、プライベートも、ものっすごい気を張ってる状態です。 でも、 ふと気を抜くと、勝手にボロボロ涙が溢れてきます。 アタシなんか、夫に気を遣うため、滅多に実家には行かないもんで、 結婚してからは、克と顔を合わせるのも年に数回あるかないか。でした。 アタシなんかが、そんななのに。 あの子の存在は、なんて大きかったんだろう。 父が、白装束に書いたメッセージは、 「長いことありがとう」 でした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[いぬ・ねこ] カテゴリの最新記事
|
|