勝手にゴッドマザーを気取って涙…
交通事故で片足を失い義足の生活を送る元体育教師「伝説のアラキ」の、桁外れ&心にしみいるコミュニケーション理論を聞いてみませんか!4月に拙著の出版記念講演を主催してくださった「とどろき塾」の第16回セミナー『人を活かすコミュニケーション』(9月1日、2日)がオススメです!香港からデンマークへお嫁に行った、友だちのSan(サン)。バリバリのきゃりあうーまん(もう死語?)で、母国語の広東語、北京語に加え、英語も堪能。負けん気が強く、同僚の男性が涙したこともしばしば…あったとか。今年41歳になる彼女は、自分で買ったマンションに住み、デンマークを本社とする会社の香港支社(1995-1997年まで夫が勤務)で、アジアのみならず世界中を出張する仕事に明け暮れていました。しかし。デンマーク本社が下した決断は、「2005年をもって香港支社の閉鎖」。10年前、中国(香港も中国の一部ではありますが)を含むアジア展開の中心だった香港ですが、その機能は中国本土に移り、香港の任務はもう終焉を迎えていたのでした。彼女は切り替え早く、閉鎖前よりきっと再就職先をいろいろ考えたことと思います。そのとき、もうかなり長い間、本社のデンマーク人と交際していることを私は知りませんでした。支社が閉鎖後、ほどなくサンはデンマークに行き、その男性と同棲し、新しい就職先を見つけます。そして、その半年後の8月、デンマークで、彼と結婚式(8月19日)をあげたのです。その結婚式と披露宴に呼ばれて、私の夏休みはデンマークで過ごすこととなりました。お相手の男性は、サンとは一回り以上年上、デンマークで教師をしている娘さんがいます。サンは初婚である今回の結婚と同時に、彼女の義母になるわけです。「この(ウェディング)ドレスは4,000HK$で作れたし、妹のタミーの着ているイブニングドレスは3着で1,500HK$。もしドレスを作りたいときは教えてね。この香港のショップを教えてあげるから」そんな話を義理の娘さんにしていたのが今でも耳に残っています。サンなりの気遣いが、少し胸にチクリとしました。見た目は、母娘というより、姉妹といった感じの二人でした。アジア人は若く見えるので、もしかしたら、遠目だとどちらが姉か妹かわからないかもしれません。式前には自宅で着替えや髪のセットなどの準備をしていたサン。前日デンマーク入りした父親に、バージンロードの歩き方や式の段取りを説明し、親兄弟や友だちには席順について説明。教会の結婚式に慣れていない彼らに式次第もワードで打って準備して手渡ししていました。▼サンの自宅にて親族会議中私にも移動の車の手配、式の後の披露宴について、披露宴から帰る手段についてなど、こと細やかに指示をくれました。一人で式を取り仕切っている姿は、私の目には何だかけなげに写り、早くも思わずほろりとしそうになりました。1995年の夫の香港転勤に私も同行し、彼の同僚のサンとも友達になりました。それ以来のお付き合いです。さて、サンが結婚式をあげた地元の小さな教会の牧師さんは、なんと女性でした。私にはとちょっと新鮮で、かつ、ザビエルカラーのユニフォーム(?)に身を包んでいて、それがおもしろく、式の前に記念撮影。▼ザビエル女史▼ザビエル女史の仕える地元の教会外観式は途中、段取りミスもあったりしましたが、それもご愛嬌。たった3つ上ですが、勝手にゴッドマザーを気取った私は、思わず目頭を熱くして、涙をこぼしてしまいました。手作り感あふれる、本当に素敵な結婚式でした。▼式を終えた二人。サンはすっごく食べるし飲むのですが、このスリムさ!▼同じアパートに住む隣人の子どもも参列。チャイナドレスがかわいいと思っていたら…。▼…足元はゴムぞうりという気安さがデンマーク式か?