猫と布と高校受験

　いよいよ春期講習も明日のテストでおしまい。
先が見えてくると、なんだか気が楽よね。
宿題に取り組む姿も、昨日より晴れ晴れとしている。



ところがその手がぱたりと止まった。
一分・・・・５分・・・・１０分・・・・
どうした？おちゃるよ？


「ママ～～わからないところがあるの。」

はいはい、なんでしょう。
わからないなら、サッサと聞きなさいよ。


「パンダにかかってくる言葉がわからない・・・・」



げげっ！！！


それはもしや、文法では・・・・・



　あの１０分間の沈黙は、ママに聞くべきかどうか悩んでいたのね。
とりあえず、問題読まなきゃわからない。


「暗闇から　突然　あらわれた　パンダが　言いました。」


パンダがしゃべるか！（怒）なんて怒っている場合じゃない。
この問題が解けなければママの信用は失墜する。
いや、半ば落ちかけているけど。

くらやみから、も、突然、も、あらわれた、も、そこはかとなく怪しい。
３つとも黒か、あらわれた、だけ黒かどちらかだろう。
うう～～～～～～～ん・・・・・・・・


「答えはあらわれた！じゃないかなぁ。」
タダのカンだけど。


「ママ、あたり！」



君、解答を持っているのなら、早くそういいなさい！このママをためそうだなんて・・・


「どうしてそうなるの？」


あうっ・・・・！！！



　人間せっぱ詰まると、わらをもつかむと言いますが、おちゃるが今回つかんだのは波間に漂う

タダの糸くずですから



　明日のテスト対策。文法に関しては気合いとカン！だとアドバイスした。
タロットカードも持って行く？