カテゴリ:ある女の話:アヤカ
今日の日記
(冒険再びは面白さ再び!な映画「インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国」 「ナショナル・トレジャー/ リンカーン暗殺者の日記」と検診日☆) 「ある女の話:アヤカ41」 家に帰ってから、夕食を作って、 会社でみんなが言っていた、面白そうなバラエティを見ながら食べた。 彼女が浮気しないか、 彼氏が試すって実験していた。 うわ!こりゃひどい! でも笑える。 ああ、怖い!私もひっかかりそう…。 私は観たバラエティの話をヒロトにしてみた。 「ふーん、浮気しちゃうんだ~? そんなの試す男はバカだね~。 自分にそんなに自信があるのかな?」 「二人の愛を試したいんじゃないの?」 「世の中全部の人に会えるワケじゃないし、 今いる相手以上の人をみつけちゃう可能性だってあると思うけどな。」 「そだよね、 試して、女の人がそっちが良く思った後のが心配だよね。」 「そしたら男も別の女の人探すんじゃないの~? 早くわかって良かったじゃん。」 「ヒロトって冷静~。 何だか怖い~。」 あはは~ってヒロトが笑う。 「ヒロトも今度いっしょに観てみる?」 「ううん、俺はいいや。 それなら映画でも観たい。 アヤカの話だけで充分だよ。」 休みにわざわざ見るような番組でも無いしね~って私が言った。 でも一度は録画して見せてみようっと。 バラエティなんて、話すより見る方が面白いんだから! 翌日赤木さんにそのバラエティのことをメールする。 昨日、帰ってから、久しぶりにバラエティ見ました。 夫が興味なさそうな、恋愛もの。 いなければ、こんな楽しみもあるんだよね。 ひどいんだよー。 ルックスの良い男性を彼女に近づけて、 浮気しないか見るの。 何で、ひっかかっちゃうのかなぁ? でも、私もひっかかりそうで怖い! だって、カッコイイ人が出てくるんだもの! しかも自分のタイプをわざわざ寄越すんだよ! 最近こんな感じで、帰ってから見たテレビの話とか、 会社の失敗談や噂話~ (誰々がズラとか…) なんてこともメールで出したりしてた。 赤木さんも、一日一回は仕事に紛れて返事をくれる。 それが普通っぽくなってきて、 すっかりメール友達だ。 赤木さんは、同じテレビ観てたらその感想を書いてくれてたし、 見て無くても興味持ってくれたりしてた。 そんなささやかなことが会社の楽しみになってる。 そう言えば、 この空気って学校みたいだと思った。 共通の知り合いのこと話せて、 同じ仕事のこと話せて、 その状況をわかってもらえて。 相手が普段どんな人かもわかるし、 共学だった頃みたいだな…って思った。 そういえば、 共学の頃は、こんなに話せる男子はいなかったけど。 男友達がクラスにいたら、 こんな感じなのかもしれないと思った。 友達が男子と交換日記やメールしてたの見せてもらったっけ。 お互いのこと、会いたいなぁ~、とか、好きだよ!とかって、 もっと色っぽいこと書いてあったけど、 大人のが健全じゃん! とかって思った。 帰り際、返事が来ていた。 ダンナさん、恋愛もの嫌いなんですか? オレはそんなに嫌いじゃないですよ。 その番組は見たことないなぁ。 ちょっとチェックしてみよう! 何チャンネルですか? でも、そんなこと言ってると、 ダンナさんが好みのタイプを寄越してくるかもしれないですよ? 用心用心! ちなみにタカダさんの好きなタイプってどんな人ですか? うーん、 今日はなかなか色っぽい話じゃないですか~。 教えたら浮気相手を送ってくれるとか? ご飯を食べて、お風呂に浸かる。 好みのタイプ。 好きな俳優が思い浮かんだり、 性格的なこと考えたり。 無難な返事だとつまんないよね~。 そう言えば赤木さんは、どんなタイプ好きなのかなぁ~。 帰ってきたヒロトに聞いてみる。 「ねー、ヒロトってどんなタイプの女の子が好きなの?」 「教えない。」 「えー?何で?」 「こないだのテレビの話みたいに、 試そうと考えたりしそうだから~。」 「あら?よくおわかりで。」 ははは、ってヒロトが笑った。 パクってそう書いてみようかな。 翌日返事を書く。 私のタイプ? じゃあ、赤木さんが教えてくれたら教えますよー! 赤木さんからすぐに返事が来た。 何?早いなぁ~。 そのタイプの浮気の刺客を送っちゃうぞ~! オレのタイプですか? ズバリ、タカダさんです! 読んだ途端に心臓に何か刺さったみたいにドキッとした。 うわっ!やられた! 顔が赤くなってるかも。 パッて赤木さんの机の方を見たら、 目が合った。 顔が笑ってる。 冗談なんだろうとわかってる。 普段のメールで彼女とラブラブなのは知ってるから。 にしても、書くかなぁ~こーいうこと。 お世辞だとしても、嬉しいじゃないか! でも、一歩間違うと浮気しましょうって言ってるみたいだぞ。 ふーん。 大人の女をからかうなよ~。 って、 こんなこと思う私は、ホントに大人なんだろうか? 焦ると変なこと書きそうなので、 とにかく落ち着こうと思って仕事から始める。 あ~、変なこと書くなよ~、 頭がそっちばっか意識しちゃうじゃないか~。 そんなこと言ってると彼女に怒られますよ? と、真面目に説教するか… いや、私も何かドキッとするようなこと書いてみようかな…。 でも、私のタイプも赤木さんでーす! きゃー!相思相愛? って、まあ、これ位のバカは許されるでしょう。 それとも、 何て浮気者な奥さんなんだ?って思うんだろうか? いやいや、もともと言ってきたのは赤木さんなんだし。 冗談通じるでしょう。 すぐに返事が返ってきた。 良かった。良かった。 では。 何だよ~。 やっぱ冗談かよ~。 って、私の何だよ~も何だよ~。 私は心の中であははって、笑った。 赤木さんて、面白い! 翌日仕事の合間に返事を出す。 クールだなぁ。 では。 帰り際に返事が来る。 クールな男は罰が当たったらしく、 今日は残業になりました…。 あ~あ。 私は返事を書く。 浮気相手が送られて来なくて良かったじゃないですか。 翌朝メールが来てる。 昨日残業してたら、俺好みの女性が帰り待ち伏せしてましたよ! ビックリしました! で、彼女にバレないようにコッソリ持ち帰りました! すぐに返事を書く。 おかしいなあ? 私まっすぐ帰りましたよ。 赤木さんの机の方から、ブッて吹き出す声が聞こえた。 やった!今日は私の勝ち! 周りがどうしたの?って感じで彼を見てて、 何でも無いです、って誤魔化してるのが見えた。 コッソリこっちを、やられたって感じで見たので、 ニッコリ笑ってあげた。 続きはまた明日 前の話を読む 目次 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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