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カテゴリ:絵本・本の紹介
乙一ワールド、堪能しました!
先日書いた、大好きな作家さん というのは 乙一さんのことでした。 巧みな文章、驚かされる展開、 サスペンスなのにどことなく漂うほんわかした雰囲気。 あれは確か、まだ子供も産まれていなかった頃に 初めて乙一さんの作品を読んで以来、虜になってしまいました。 で、こちら↑の作品。 乙一さんのオリジナルというわけではなく、 『ジョジョの奇妙な冒険』という漫画を元としたお話です。 旦那曰く、“ちょっと独特な雰囲気の漫画” だそうなので 原作を知らなければ読んでも理解できないかも? と思っていましたが、その心配は無用でした。 恐らく基本の部分(舞台となる町や登場人物、また彼らが持ってる不思議な力など) は原作通りなんだと思います。 その独特な世界設定の知識がなかったことと、 登場人物が多く、それぞれの視点から見た場面へと 次々に切り替わる(時間も過去と現在が切り替わる)ので 初めはちょっと戸惑いました。 が、文章自体はしっかり乙一さんのもの。 そういう作品だと思って読めば スーッと入っていけました。 最初は全くバラバラだった場面が、話が進むにつれて だんだんとつながってくる。 そのつながり方がとてもスムーズで自然で、 最後にピタッ!と収まってくれるのが気持ちがいいです。 面白いのは、話の中に出てくる “THE BOOK” という特別な本。 その本のタイトルや見た目、ページ数などが 今まさに自分が手にして読んでる本と同じだということ。 作品の中で 『〇ページを開いてみると…』と書いてあって そのまま自分もそのページに戻ってみると、 作中と同じことが書いてある。 不思議な体験です。 小説を原作とした映画、漫画を原作としたドラマなど 色々ありますが、原作を知ってるとどうしても イメージが違ってくる、っていうこと、ありますよね。 楽天ブックスでのレビューを読んでいると、 この作品は原作“ジョジョ”ファンの方が読んでも 面白く、がっかりさせられない内容みたいです。 そして、私のような原作を知らない乙一ファンも もちろん楽しませていただきました! The book(ザ・ブック)は、内容としては 『ジョジョの奇妙な物語』第4部 にあたるそうです。 ※単行本=29~47巻 ※文庫本=18~29巻
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最終更新日
2010年10月31日 15時46分36秒
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