エンセファリトゾーン(EZ)
エンセファリトゾーン(EZ)生後8ヶ月の頃、クレアに初期の若年性白内障が見つかり、(健診時に発見。ライトを当てなければ目視確認できない程度) 念のためEZ抗体価検査をした結果、陽性反応が出ました。とてもショックでしたが、その際病院にて資料も頂き、色々と勉強したので、少しでも参考になればと思い、記載することにしますエンセファリトゾーン(EZ)脳炎微胞子虫(エンセファリトゾーン・カニキュリ)という原虫の感染によって起きる病気。脳・腎臓・目などで増殖し、哺乳類に感染するが、ウサギへの寄生がもっとも多いと言われている。まだあまり詳しい事はわかっておらず、抗体価検査は"EZに対して反応する抗体がどのくらい体内にあるか"を調べるもの。つまり、EZが体内にどの位いるかや、駆虫薬による治療後に、完全に駆虫できたかがわかるものではない。現在は死後の病理検査でなければ、EZを確定診断できない状況である。また、ウサギの約2/3は感染していると考えられ、そのほとんどが症状に出ない不顕性感染。ごく1部のウサギで症状が出る。感染経路a)胞子による感染(感染しているウサギの尿中より胞子が排泄)胞子の感染力は1ヶ月以上。腸粘膜から入り込む大食細胞内にて増殖血流に乗り全身に拡がる脳,腎臓などに到達し更に増殖・・・感染後、3ヶ月で尿中より胞子が排泄b)母ウサギより胎児へ感染◆胎盤を通じ感染◆出産後の母子間接触により感染感染予防◆主に、感染しているウサギによる 排尿時のEZ胞子から感染するため、 尿が食餌や食器に付着しないよう注意。◆感染しているウサギとの接触を避ける。◆症状のない不顕性感染のウサギを繁殖 に用いない。 不顕性状態の維持◆ストレスを与えない◆快適な飼育環境(温度や衛生面)◆適度な運動と粗繊維質の食餌症状(出る可能性のある症状)◆脳で増殖した場合 中枢神経系の症状 (斜頚,平行失調,眼球振盪,痙攣)が 診られるが、パスツレラ菌などの細菌 が内耳で増殖した場合、同じような症状 になるので、症状が出ている際の治療 は、双方の可能性を考える必要がある。◆腎臓で増殖した場合 症状がでない場合が多いが、一部で、 食欲不振,やせてくる,排尿量が増加し、 水の摂取増加,皮膚や毛がゴワゴワし 脱水する等◆目に侵入した場合 水晶体(目のレンズ)の被膜に白い塊が できる,炎症により被膜が破ける, ブドウ膜の炎症により白目が赤くなる等 (胎児のうちに母子間感染し、水晶体に 侵入すると考えられている)治療駆虫薬を服用し、副作用等を確認しながら治療する事で、EZによる症状を軽減できる可能性があるが、前述のとおり、まだわからない事の多いため、医師と相談しながら、症状の軽減に務める。哺乳類共通感染の予防健康な人は免疫力があるため抵抗性があるが、念のためウサギに関わらず、動物と触れ合った後は、手洗い・うがいを励行し、衛生面で気をつける。☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆うさぎのしっぽさんによる うさぎ総合辞典http://www.usagi-jiten.co.jp/columns/152ちなみに、クレアは現在もいたって元気に生活しています(わがまますぎる位だけど、だからこそストレスなくて元気なのかな)大きなクッションの上に飛び乗りチモシーを食べているところ(換毛期で変な柄)まだまだわからない事の多い病気だから、アンテナを張り、最新情報等を確認しながら、クレアのためにできる事に気を配っていこうと思っていますポチッにほんブログ村