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カテゴリ:閑話休題
このニュースを最初に聞いた時、本当に吐きそうになりました。
32人もの命が数時間のうちに奪われました。 殺戮者はまず、学校の寮内で二人の男女を射殺。その後、自分の寮の部屋へ行き、銃に弾丸を装填し直し、ハーフマイル(約800メートル)離れたキャンパスに行き、そこであっという間に30人の命を次々に奪いました。 犯人は、韓国出身の同校に通う大学生。23才、英語専攻。友達はおらず、いつも孤独な様子だったとか。彼の英語のクリエイティブ・ライティング(自由作文みたいなもんですかね)を読んだ先生は、その内容の異常さから彼を学校のカウンセリングオフィスに照会したとか。 また、彼は鬱病治療用のクスリを服用していたとか。 しかし、彼はこういう人間だったと言う情報が既にあったとしても、果たして何人の人が彼がここまで恐ろしい犯罪に走ると予測できたでしょうか。 今回の事件は学校を舞台にした銃乱射とはいえ、いわゆるコロンバインを代表するスクールシューティングの犯人とは違い、彼は23才の既に成人している大人の男性。そんな大の大人が異常な言動や物語を書いたとしても、十分な注意を払う人間はいなかったのでしょう。そして、その事について責める事など問題外。 以前も記事にした事があるのですが、スクールシューティングの犯人たちは、孤独で、心に病を抱えている寂しくて怒れる少年達です。彼らのやった事は絶対に許される事ではない。だけど、周りの大人が彼らの事を心から愛して、ケアしている事を伝えて、それを実際に感じさせてあげなかった事が、子供達の心を壊す原因になったと思うのです。 彼らは、助けを求めて手を伸ばす前に、武器を取った。 そこでは周りの大人たちの(親たちの)無責任さがクローズアップされてしかるべきですが、先ほども述べたように、今回の事件の犯人は23才の立派な大人。 人間、誰だって落ち込んだり、症状が進行すれば鬱にもなる。 日々、多くのストレスに晒されている今の世の中を生きる私達は、たとえ健康そうに見えても、誰でも多かれ少なかれ、心の中に痛みや苦しみ、そして病を抱えているものでしょう。実際に私も鬱の症状がありますし。しかしながら、成人した大人であれば、自分の心の痛みや病をどうにかしてコントロールし、毎日を機能的に行きていこうと悩み、苦しむでしょう。どんなに生きるのがが辛くとも、怒りを他人に向け、命を奪うなどとは、なんぼ精神的に病んでいる人間でも絶対にやってはならない事。 だから、今回のシューティングの犯人には、言葉では言い尽くせないほどの怒りを感じるのです。 彼に何があったかは知らない。今となっては知りたくもありません。 だけど、どんなに孤独でも、社会に対して怒りを抱えていても、この男のやったことは絶対に、絶対に許されない事。いい大人の男の、身勝手で、利己的な行動があっという間に32人の命を奪い去った。未来の希望に満ちている、多くの若い命を何の権利もなく奪いやがった。 「アメリカは戦争でたくさんの罪のない命を奪っているから、こういう事が起きる」 とか、言う人もいるけど、これはまったく別次元の問題。これはこれで長くなるからまた今度書きます。 アメリカの銃規制は、正直に言って夢物語だと思う。 だからこそ、今自分に出来る事は、少なくとも自分の子供の心を壊さないように、愛情と信頼を教えてあげることだな、と思います。 心が苦しい時、そして病んだときは、周りにヘルプを求めるんだよ、ってことをきちんと教えてあげなくては、と。 今回の事件で亡くなられた方のご冥福を心からお祈りするとともに、亡くなられた方のご家族に、こころからお悔やみを申し上げたいと思います。 合掌。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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