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カテゴリ:閑話休題
毎年ロンの誕生日が終ると、ああ、今年もあの日がくるなあ、といつも思う。
9.11 在米9年目を迎える私だけど、あの日以上に世界の中のアメリカ、そして自分を感じた日はなかった。 なんだかんだ言って、平和な国、日本からやって来たワタシは、他の国で起きている紛争や飢え、病気の蔓延などは、所詮対岸の火事でしかなく、あくまでもテレビの中での出来事だった。大変だなあ、可哀想だなあとは思っても、自分にナニができる訳でなし、とテレビを消した瞬間に、そのこともあたまの中から自動的に消去していた。 そんな、能天気なあたまをバキっとカチ割ったのは、あの日の出来事だった。 なんど見ても現実感が湧かない、WTCに旅客機が突っ込む瞬間。 映画の特撮シーンのように、画面の中で崩れ落ちて行くWTC。 五角形の一部が、ゴジラに踏みつぶされたようにひしゃげたペンタゴン。 ペンシルバニアの美しい緑の森の中に上がる、黒煙。 情報が錯綜し、混乱極まる中、遠く離れたカリフォルニアでも街は死んだように静まり返っていた。 あれから6年が経過した。 たくさんの本や映画、ドキュメンタリー、生存者、犠牲者とその家族、多くの人やメディアが語り続けて行く9.11.2001。 ワタシも毎年この日だけは、祈りを捧げて行くだろう。 太平洋戦争や、ベトナム戦争と違って、自分の肌で体験した9.11は、絶対に忘れられない。 I shall remember the day - 9.11 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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