シングル・アゲイン
以前の日記に書いた、イケメンの友人Dwight。ひさびさに連絡があったと思ったら、ちょっと元気のない様子。一体どうしたんだ、とつっこんだら、なんと婚約を破棄したとのこと。前回話しをした時には、夏にフィージーで結婚式をするつもりなんだ、と楽しげに語っていたDwight。あれからまだ2ヶ月たってないぞ。あっちから電話して来たってことは、話しを聴いて欲しいということだ。Dwightよ、どうした。おばちゃんに全部はなしてごらん。Dwightと婚約者の彼女は、二人が一緒に暮らし始めるまではとてもうまく行っていた。しかし、二人の気持ちがかたまり、彼女が彼の家に引っ越しをしてから、少しづつ、彼女のメッキがはがれていったという。フィアンセの彼女は、家具の配置のずれ、よごれにとても敏感に反応しはじめたそうだ。すこしでもソファーが動いていると、もうそれが気になってしょうがなくなる、全てがそんな感じ。外出をすれば、自分のメイクが完璧かが常に気になり、しょっちゅうコンパクトを出して鏡を覗き込む。そして、少しでも他人が彼女に対してきつい感じの言葉遣いをしたら、彼女を攻撃していると感じ、ふさぎ込む。。。。彼女は、精神を病んでいたそうだ。薬も飲んで、自分の心を落ち着かせる努力をしていたけれども、うまく行っていなかったという。そして、その薬は彼女を一日12時間以上眠らせてしまうとか。Dwightは、ワタシの知る男の中でも、とても”Giver"だ。困っている友人のことを決してほったらかしには出来ない、気持ちの優しい本当にいい男だ。ワタシ自身、彼に何度も支えられた。彼は、フィアンセが心に問題を抱えていることを知っていた。だけど、少なくとも一緒に暮らす前は、彼女は自分の病気に向き合い、治療していると思っていたらしい。だから、結婚してもきっとやっていける、そう思っていた。だけど、結婚って生活だ。Dwightには3歳の息子がいて、シングルファザーとして一人で面倒をみている。ただでさえ、三歳児の世話なんて強烈に大変極まりない。それなのに、子どもの世話を一人抱える彼を支えるべき存在が、彼に過負担をかけている...。彼は、自分の気持ちが彼女から徐々に離れていくのを食い止めることは出来なかったという。そしてそんな自分との葛藤に苦しんだそうだ。だけど、ついにある日、ちょっとした口論がきっかけで、彼女に対する愛情が枯渇してしまったことに気づいた彼は、彼女に家を出て行くように伝えたそうだ。Dwightは、彼女のためにアパートを用意し、数ヶ月分の生活費を渡し、二人の関係は終わった。彼女も、自分がDwightを苦しめていることをわかっていたのだろう。二人の関係は、少なくとも表面上は、静かに幕を閉じたらしい。正直に言う。ワタシにはDwightの気持ちがよくわかる。ワタシは、たとえどんなに愛する人がいても、その人がワタシと息子の生活に大きな負担をかけるようであれば、その人とはうまく行かないと思う。こういうこと書いちゃうと、ワタシは打算で恋をする女であると思われてしまうだろう。でも、ワタシは絶対、高村光太郎にはなれない。今のワタシには、"another baby”は必要ないから...。Dwightには、『いつかまた、チャンスが訪れるよ』と、言って、電話をきった。そして、自分にも、チャンスがまた訪れることを、心から望んでいる...。Oh yeah, we're just back in the market, Dwight!You can never be a hopeless!Love and Peace,Neverbehopeless