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家族そろって
お念仏
ご先祖さまと
共々に
今日の幸せ
祈ります
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八月は亡き人を身近に感じるお盆があります。
お墓参り、お寺参り、お仏壇や棚での供養等々各地各様の慣習でご先祖さまとの関わりが現代も続いています。
今回のコロナ感染拡大は「迫りくる見えない火事だ」と喩えた方がありましたが、
まさにジワジワと恐怖や不安が迫ってきています。
不遇にも感染してしまった方もあるでしょう。
途端に隔離され、もしかしたら生きて帰れないかも…再会できないかも…
と頭によぎります。
だからこそ、今一度、
皆がそろって手を合わせ今日の幸せを願い祈ることのできる時間と空間があることに感謝したいと思います。
これが〈当たり前〉のことではないのです。
お盆やお彼岸なども仏教関連の慣習ですが、そもそも仏教は生き方を教えています。その仏教的生き方とは何かと問われたら、まず七仏通戒偈を挙げます。
諸悪莫作 修善奉行
自浄其意 是諸仏教
悪いことをせず、善いことをせよ。そして自らの心を清めよと。これが仏の教えである、というものです。大事なのは「自浄其意」です。
私たちは、自覚できてませんが、皆に〈仏性〉という仏に成るための種みたいなものが有ります。
日頃私たちは、スマホで人との繋がりを駆使し、健康や美容、お金や経済に翻弄されています。
仏教的生き方とは、自分を磨きこの〈仏性〉を開発育成することにあります。その方法に各宗派の違いと特色があるのです。
「南無阿弥陀仏」の念仏を称える者は、頑張って自分の力で仏性を開発するのではなく、大いなる存在の阿弥陀仏にすがりゆだねます。
そして念仏によって仏の智慧を少しでもいただき、自分の中に潜んでいる能力(仏性)をお育ていただく道を歩みます。
最終的に、宗教とは、心のやすらぎを得てこの人生を生きることが目的です。
つまり今日一日一日を安穏に生きることです。
そして、家族がそろって手を合わせ、両親祖父母を含めて「ご先祖さま」皆んなが
共々に幸せを願い願われ、祈り祈られていることを、
しみじみと感じられる行事やその時間が、実は幸福なのです。
この世の人生を全うし旅立っても、極楽浄土へ往き生まれることができ、
亡き方々と再会できるという安心と希望も、
この世を安穏に生きるための心のやすらぎとなります。
合掌
南無阿弥陀仏
亀山政臣拝