自分が信じてることが起きてくる
@@@@@@@@ 自分が 信じてる ことが 起きてくる@@@@@@@@ お釈迦さまの『法句経』にものごとは心にもとづき、心を主とし、心によってつくり出される。もしも汚れた心で話したり行ったりするならば、苦しみはその人につき従う。車をひく牛の足跡に車輪がついて行くように。もしも清らかな心で話したり行ったりするならば、福楽はその人につき従う。影がそのからだから離れないように。 『真理のことば』中村元訳とあります。大事なのは始めの「心に基づき心を主とし心によって物事が創り出されている」というものです。つまり心の中で何を信じているかで現れる現象が決まってくるということです。 私たちは「ああなりたい」「こうしたい」と願いや望みをもって生きています。大抵の願望は叶っていると思います。でも、叶っていない事もあるはずです。たとえば、「お金持ちになりたい」という願いは誰もが持っているでしょう。でも成っている人といつまでも願っている人といます。この願いは裏を返せば「私はまだお金に満たされていない、お金持ちでない」という心(潜在意識)があります。 先程のお釈迦さまの真理のことばから紐解くと、満たされていない不満や無くなる恐れ、足りないという不足感などの汚れた心で充たされてると、その心に基づき、いつまでもお金に満たされない現象がつき従うことになります。では理想的な清らかな心とは、まず今の現状を喜ぶこと、今に感謝し満足感をもつこと。すると、その心から出る言葉や行いが次の幸福感や楽しみを引き寄せるということです。 「そんな簡単にいくはずがない!」と信じている人は、そう信じている現実が起こります。つまり簡単には実現せず、苦労や我慢が必要だと信じていることが実現しているのです。その意味では、その人が信じていることが起こっているのです。 ですから、ただ願うのではなく、その願いはどの心に基づいているのかが問題です。今の心を喜びや感謝、満足感や幸福感でまず満たすこと。すると、その清らかな心に応じた現象が起こってくるということです。 したい、欲しいなどの願望を持つことは自然です。欲が悪いわけではありません。その動機が、未来がワクワクするようなものなら実現する可能性が高まるということです。自分だけの貪りではなく、楽しく明るく前向きに。合掌南無阿弥陀仏専称寺 亀山正臣拝