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カテゴリ:旅行
130年ほど前の話、1883年11月3日、Antoni Gaudi Cornet ガウディーは、サグラダファミリア聖堂専任建築家を承諾する書類にサインしていた。ビリヤールに継ぐ、2代目の建築家として・・・・・。 2014年2月3日,スペインの最初の訪問先は、そのサグラダファミリア聖堂。バルセロナへ向かうカタール航空機に揺られながら、読んだのが、森の図書館で借りてきた「ガウディの生涯」(北川圭子)である。バルセロナに残る作品の一つ一つに彼の訴えや、喜びや苦悩がが秘められているとのことだ。 「俺は、神を信じていない」 そんなガウディが、聖堂設計ができるだろうかと悩む。「施主の求めるものを理解し、施主を超える設計をしたい。イエス様とマリア様を見守る聖ヨセフは、イエス誕生の雪の夜、聖家族の長となられた。尊い聖家族にささげる聖堂を私の様な罪深い者が・・・」・・・・とガウディはいう。 そんなガウディは、バルス神父より、「キリスト教歴」と「バイブル」を渡され、「あなたは、神の愛をすでに知っておられる。あなたの血や肉は、神の愛によって生かされているのです。」と限りなく優しい言葉をかけられるのであった。 ゲーテは「自然に直線は存在しない」という、放物線型アーチ、自然の形を追ってみたい。ワーグナーの音楽、ゲーテの哲学を表現する建築ができたらと・・・・。そして、聖堂は、聖家族に捧げる永遠の聖堂であるとともに、カタルニャーの空から天上に通じるものでなければならない。ガウディは、カタルーニャ人の心のふるさとであるこの地中海の美を建築で表現したいと思うのであった。この水面の煌めき、潮の香や、波の音を・・・・。 聖堂全体を、天空から眺めたところは、十字形である。東側「ご生誕の門」西側「ご受難の門」南側「栄光の門」三つのご門。ご誕生の門は、ベツレヘムの雪の夜の情景 、ファサード全面に、氷柱がかかったような複雑なデザインを完成させたのである。 こうして、カタルーニャを讃える地方主義的なガウディと神の愛という普遍性を讃歌するガウディが誕生するのである。 ミロ、ダリ、ピカソ、カザルスと、並んでカタルーニャが生んだ20世紀を代表する建築家・ガウディが、フランコの暗黒時代も乗り越え、現在も、その意思が引き継がれ、槌音が響いている。この今世紀最後のモデルニスモ(近代主義)建築は,2026年に完成予定とか?
Barcelona バルセロナの夜、バルセロナのシャンゼリゼと言われるグラシア通り Pg. de Gracia散策。ガウディのCasa Batllo,そのとなりには、ガウディーとドメニクに続くモデルニスモの建築家ブッチ・イ・カザファルクによるカサアマトリュエールCasa Amatllerがある。ドメネクのカサ・リェオ・モレラCasa Lieo Moreraも、この通りにある。
スペインが誇るjamon serrano ハモン・セラーノ(生ハム)、天井からたくさんのイベリコ豚ハムがぶら下がっていてその中央が立ち飲みのバルで、夕食。
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