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Mr. Cats' Gardenのブログ あるいはニャンスケの生活と意見

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2022.12.22
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2022/12/11    ドン・ジョヴァンニ2022/2023シーズン オペラ イタリア語上演/日本語および英語字幕付新国立劇場オペラパレス
   台本:ロレンツォ・ダ・ポンテ、作曲:ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト、指揮:パオロ・オルミ、演出:グリシャ・アサガロフ、美術・衣装:ルイジ・ペーレゴ、   
 ドン・ジョヴァンニ:シモーネ・アルベルギーニ、 騎士長:河野鉄平、レボレッロ:レナード・ドルチーニ、ドンナ・アンナ:ミルト・パパタナシュ、 ドン・オッターヴィオ:レオナルド・コルテッラッツィ、ドンナ・エルヴィーラ:セレーナ・マルフィ、マゼット:近藤圭、ツェルリーナ:石橋栄実、

     
実在人物をモデルにモリエールを始め多くの人によって書かれ語られたヨーロッパの色男伝説、ドンファンの物語。悪党をやっつけた、万歳、みたいなお軽いお話。 本日は相方が見たいと言って手に入れたほぼ売り切れだった入場券の最後の1枚。当日朝になって「風邪気味になった、行けない。」と言い出し、慌てて宿主が代理観劇と相成った。慌てて身繕いして出てきたものの、宿主は小銭入れ忘れて来たため新国立の無料ロッカーが使えない。防寒着を抱え込みながら最後列に入り込む。


図1 ドン・ジョヴァンニ チラシ、場内配布資料、半券からコラージュ

 冒頭、これは近世ヴェニスの風景か?背景に白亜の高層豪邸(3階以上)が水辺に建っている。舞台は水面に模され、その磨かれた舞台上には水面に反射している如く白亜の建物が移っている。そこにこれまた近世風衣装のドン・ジョヴァンニと従僕レボレッロを乗せたゴンドラが下手から登場、上手からは階段が登場し、上手袖側に邸宅があることが示唆される。 ジョヴァンニが当家の娘アンナを射止めようと階段を上がっていった後、レボレッロのアリアが続く。途中で階段上からジョヴァンニがアンナを伴って何だか言い争いしながらおりてくる。アンナの歌声は印書的で説得力がある。チケット購入前のチラシにあった配役表ではエレオノーラ・フラット、然るに後でチケットに同封されていたチラシや会場配付の資料を見ると、アンナを演じていたのは3年前にLa Traviata で圧巻の舞台を見せたあのミルト・パパタナシュだったのだ。アンナの父親・騎士長が娘を守ろうと二人を追ってきてゴンドラのワキで剣を抜いた戦いとなる。刺されて死んでしまったのは騎士長の方。悲嘆にくれるアンナを置いて二人は逃げていく。  

 いろいろあった後、ドン・ファン物語の定番である石像の登場。騎士長の墓に建つ騎士長の石像が、ジョヴァンニが冗談のつもりで言ったパーティへの招待を受けた形で、ジョヴァンニ家の晩餐にやって来る。ジョヴァンニは石像からの答礼の招待として地獄に誘われ、地上から没する。 残ったもの達の歓喜の歌声で閉幕。 

 チョットたわいも無い話がモーツアルトの精緻な音楽と超一流と言うべき歌い手によって豪華な舞台となる。衣装はリアルな近世貴族スタイル、舞台は用いられる最小限の調度は豪華な近世風、全体的な舞台構成はダリの絵のようなsurrealism基調。閉幕時の、青い空に黄色い大地、そこにうち捨てられたように横たわる首が落ちて腹の上に載った壊れた人形、という情景は鮮烈であった。 美術・衣装とも大傑作。良いものを観た。


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最終更新日  2022.12.22 18:08:33
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