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2007.04.16
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そっくりなんです・笑

昔 可愛がっていた野良猫…





OL時代…

勤め先は 東京のど真ん中…

名前を出せば誰もが知っている

全国的にも有名な オシャレな街でした

でも 一本裏道に入れば

そこは特別な場所なんかではなく
… もちろん物価なんかは高かったけれど…笑
その細い路地に 彼女はいました





いつでも眠っているような

ありふれた茶トラの猫…

彼女は 目ヤニや鼻汁で薄汚れていて

おそらく 何らかの病気だったのでしょう

いつでも なんとなく怠そうで 

誰が近寄ろうと 動くこともなく

まさに 来る者拒まず・去る者追わず… といった感じ…笑

この子 目も鼻も耳も悪そうだね~ ということで

わたしたちはその猫を 

三重苦のヘレン・ケラーになぞらえて

“ ヘレン ” と呼んでいました





ある日のこと…

ヘレンの後方に 小さな影がいることに気付きました

ヘレン同様 茶トラの子猫…

ヘレンは相変わらずヘレンのままで

子育てをしている気配は まったくなかったけれど

その子猫の毛並みから察するところ

まぎれもなく ヘレンの子どもだと思われ

わたしたちは なんのひねりもなく

その子猫を “ 子ヘレン ” と呼ぶようになりました





当時 その近辺には

そのエリアの野良猫にエサを配って歩く

… これもわたしたちが勝手に呼んでいただけなのですが…

通称 “ ネコのおじさん ” がいました

猫たちは “ ネコのおじさん ” が来ると

一様にしっぽをピンと立て 

すり寄っていきました





でも… 

でもね…

わたしたちはエサなんてあげていないのに

子ヘレンは わたしたちに対しても

同じように接してくれたんです♪

言ってみれば わたしたちは

子ヘレンの 専属マッサージャーだったのかなぁ…笑

遠くからでも 「 子ヘレ~ン♪ 」 と声をかけると

どこからともなく現れては すり寄ってきました・笑

しっぽをピンと立てて

足元をグルグルと回り

お腹を出して ゴロンと横になって…笑

今思えば 餌付けもしていないのに

何故 そこまでの信頼関係を築くことができたのか

不思議に思えてなりません





子ヘレン♪ 





ある梅雨の朝…

雨に濡れながら いつもの路地にいた子ヘレン…





わたしが彼女の姿を見たのは

それが最後になりました

濡れちゃうからあっちに行きなさい… と促しても

足元をグルグルと回っていた子ヘレン…

通勤途中だったわたしは そのまま出社したので

その後の消息はわかりません

姿が見えなくなってしばらくの間は

どこかでお母さんにでもなったのかな…

そんなふうにも思いましたが

夏が過ぎ… 秋が過ぎ… 冬が来ても

子ヘレンが姿を現わすことは

それきり もう二度とありませんでした





猫を飼ったことがないわたしにとっての

唯一の 猫との想い出です♪












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Last updated  2007.04.16 20:58:27
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