カテゴリ:ヒトのネタをタネにしたネタ
そっくりなんです・笑 昔 可愛がっていた野良猫… OL時代… 勤め先は 東京のど真ん中… 名前を出せば誰もが知っている 全国的にも有名な オシャレな街でした でも 一本裏道に入れば そこは特別な場所なんかではなく … もちろん物価なんかは高かったけれど…笑 その細い路地に 彼女はいました いつでも眠っているような ありふれた茶トラの猫… 彼女は 目ヤニや鼻汁で薄汚れていて おそらく 何らかの病気だったのでしょう いつでも なんとなく怠そうで 誰が近寄ろうと 動くこともなく まさに 来る者拒まず・去る者追わず… といった感じ…笑 この子 目も鼻も耳も悪そうだね~ ということで わたしたちはその猫を 三重苦のヘレン・ケラーになぞらえて “ ヘレン ” と呼んでいました ある日のこと… ヘレンの後方に 小さな影がいることに気付きました ヘレン同様 茶トラの子猫… ヘレンは相変わらずヘレンのままで 子育てをしている気配は まったくなかったけれど その子猫の毛並みから察するところ まぎれもなく ヘレンの子どもだと思われ わたしたちは なんのひねりもなく その子猫を “ 子ヘレン ” と呼ぶようになりました 当時 その近辺には そのエリアの野良猫にエサを配って歩く … これもわたしたちが勝手に呼んでいただけなのですが… 通称 “ ネコのおじさん ” がいました 猫たちは “ ネコのおじさん ” が来ると 一様にしっぽをピンと立て すり寄っていきました でも… でもね… わたしたちはエサなんてあげていないのに 子ヘレンは わたしたちに対しても 同じように接してくれたんです♪ 言ってみれば わたしたちは 子ヘレンの 専属マッサージャーだったのかなぁ…笑 遠くからでも 「 子ヘレ~ン♪ 」 と声をかけると どこからともなく現れては すり寄ってきました・笑 しっぽをピンと立てて 足元をグルグルと回り お腹を出して ゴロンと横になって…笑 今思えば 餌付けもしていないのに 何故 そこまでの信頼関係を築くことができたのか 不思議に思えてなりません ある梅雨の朝… 雨に濡れながら いつもの路地にいた子ヘレン… わたしが彼女の姿を見たのは それが最後になりました 濡れちゃうからあっちに行きなさい… と促しても 足元をグルグルと回っていた子ヘレン… 通勤途中だったわたしは そのまま出社したので その後の消息はわかりません 姿が見えなくなってしばらくの間は どこかでお母さんにでもなったのかな… そんなふうにも思いましたが 夏が過ぎ… 秋が過ぎ… 冬が来ても 子ヘレンが姿を現わすことは それきり もう二度とありませんでした 猫を飼ったことがないわたしにとっての 唯一の 猫との想い出です♪ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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