サンタクロースの袋…

重くなりすぎてしまったのは知っていた

もう投げ捨てられる歳じゃないことはわかってる

だから　引きずって生きていくしかないこともわかってる

それでもね

２人分を一緒に運べたら　って思ったの

２人分の荷物をひとつの袋に詰め込んだら持ちやすくなって

細い細い道でも　うまく運んで行かれそうな気がしたの





桃色の服…

着こなせそうな気がしたの

鏡に映る姿を見たら　なかなか似合っていてね

この服を着て生きて行かれるのかもしれないって思った・笑

でも　もう脱いだ方がいいみたい

桃色の服を着ているとね

どうしても誰かに見てもらいたくなってしまう・笑

見てくれる人がいなくなったのに　着続けるもんじゃない・笑

傍目にも痛々しくて見ちゃいられないだろうしね・笑





桃色の服は脱ぐことにする

サンタクロースの袋は自分で持つことにする

白や黒の服を着て　

サンタクロースの袋を抱えて

流れるプールに身を任せて漂っていたら

ミドリさんとユズルさんのいる場所に流れ着くのかもしれないね

そして彼らのように　静かな佇まいと穏やかな人柄を得られるのかもしれない