にゃんこたちの庭

売られたケンカも買わない、
ハト派の私。

戦争・テロなんてとんでもない。
わかりません。
理解できません。
許されるものではありません。

2001年9月11日の史上例のない大惨事となったアメリカへの同時多発テロ事件から、もう5年も経ったんですね。

この映画は、イスラム過激派によってハイジャックされた4機の大型ジェット旅客機が､地上施設めがけ意図的に激突し､甚大な被害を及ぼしたテロ事件で唯一テロの目標に到達できなかった「ユナイテッド93」に視点を向けたものです。

冒頭でテロリストがコーランを唱えるシーンがあります。
彼らは様々なシーンで「神よ」とか、
「我が身を守りたまえ」とか
言っています。
テロリストの神様は
罪なき人々が犠牲になるのを
お許しになるのでしょうか。

映画は実に淡々と進んでいきます。
そう、いつもの空港での人々のやりとり。
客室乗務員のやりとり。
航空管制官のやりとり。
ここまではふつうに進んで行きました。

ところがやがて脅威が訪れます。
未確認ながら飛行機がハイジャックされたと
情報が入ります。
それも一機でなく、複数？
そして管制塔、軍、色々な組織が動き出します。


ついに「ユナイテッド93」のテロリストがアクションを
起こしたとき乗客がとった行動とは・・

ここからが飛行機内では臨場感一杯の
展開となっています。

でも
捻れるような心の痛み・・・
どうしようもない絶望感・・・
結末は誰もが知っている通りです。
救いはないのです。


この映画は良いです。とか
出来が悪いです。とか
そういうレベルのものではありません。
これはそう事実に基づいて
制作された再現ドラマだと思います。

怖くて、凄かった！
劇場鑑賞がベストでしょうが
どんな形であれ
是非多くの方に観て欲しい。




事件詳細は・・・・
ニューヨーク発サンフランシスコ行きユナイテッド航空93便（ボーイング757）は8時42分に40分もの遅延で出発した。9時27分頃までにハイジャックされ、コックピットを乗っ取られた模様である。オハイオ州クリーブランド付近で進路を南に変え、さらに南東へ向かった。ワシントンへ向かうことを管制官に通告、飛行ルートからはキャンプ・デービッドかホワイトハウス、あるいは原子力発電所へ向かおうとしていた様子である。
9時50分頃から乗客が反乱、機内からの携帯電話による地上への報告では10時丁度までにコックピットを制圧したらしかったが、その後の調査で乗客はコクピット内には入れなかったとされている。10時3分に爆音と爆風らしき音が起こり、機内に煙が漂ったようだ。地震計によると10時6分、ペンシルバニア州ピッツバーグ郊外シャンカヴィル（ワシントンDCから15分の場所）に墜落した（アメリカ軍戦闘機による撃墜説もあるが、アメリカ政府は公式に否定している）。しかし、公式記録には10時3分墜落となっている。757のエンジンは墜落現場から1マイル以上離れたところに落下、また墜落現場の前後2～3マイルにわたって機内の積荷や部品らしきものが散乱しており、機体は空中で破損した後に墜落した模様であるため、機内で爆発物が爆発した可能性も取りざたされている。

チェック
アメリカ史上最悪のテロ攻撃事件として記憶された2001年9月11日の出来事を、当事者の視点から再現した衝撃的作。『ボーン・スプレマシー』のポール・グリーングラスが脚本と監督を手がけ、4番目のハイジャック犠牲となった、ユナイテッド航空93便の乗員と乗客らが経験した未曾有の恐怖心をリアリスティックに描く。

スタッフ
監督：ポール・グリーングラス 製作総指揮：デブラ・ヘイワード 製作：ティム・ビーヴァン
脚本：ポール・グリーングラス 撮影：バリー・アクロイド

キャスト
コーリイ・ジョンソン デニー・ディロン タラ・ヒューゴ サイモン・ポーランド
デヴィッド・ラッシュ ジョン・ロスマン チップ・ジーン 他