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明日は仙台ですが、かなり昔・・・仙台出張の時の帰りのことを思い出します。
それは仙台での入札の帰りでした。 入札が早く終わり・・・私は出来るだけ早く帰ろうと思って、仙台駅の「みどりの窓口」に急いでいました。 すると・・・「おい、ナイト!!ナイトだろ?」 大きな声で私を呼ぶ声がしたんです。 振返ると・・・ちょっと人相の悪い人たちの小集団が・・・ そしてその中心には・・・中学の時の同級生が立っていました。 「あ・・・」 思わず声を掛けそうになりましたが・・・彼の回りの集団の圧力のおかげで・・・彼の名前を呼ぶことが出来なかったのです。 それでも逆に彼の方が私に近寄ってきました。 「なんだよ・・・返事くらいしろよ。」 彼はそう言って私の肩に手を置きました。 「でも・・・おまえの周りの人たちを見たら・・・俺・・・声なんかかけられないよ。」 その時の彼のいでたちですけど・・・あれはなんだろう?・・・ふさふさの毛皮の白っぽいコートです。 時期的には今頃・・・いや、もうちょっと寒い時期だったかな? 私も紺のスーツの上には普通のコートを着ていました。 「俺・・・今、東京の兄貴をお見送りして駅に来たんだけど、このままむつ市に行こうと思って・・・」 皆さんにはお分かりだと思いますが・・・この「兄貴」っていうのは・・・本当の兄弟ではなく・・・血縁の無い「アニキ」って言った方が良いのかな?・・・そっちの関係の人のようです。 「え?むつ市に帰るの?」 「ああ・・・ちょっとあってな・・・行かなくちゃならねえんだよ。・・・あ、これからお前も切符買うんだろ?一緒に買ってやるよ。」 そういうと彼は・・・おつきの若い衆に「おい、八戸までの切符を買ってこい。・・・こいつの分もで2枚。」 それは丁重にお断りしましたが、お金を渡し切符だけは買ってきてもらうことにしたんです。 だって・・・奢ってもらうことは出来ないじゃないですか。 するとそこへ・・・ 「あら、ナイトじゃない・・・それに◎△くん!ひさしぶり!!!」 タイミングよく現れたのは、・・・当時、化粧品の販売の仕事をしていた・・・同級生の女性でした。 彼女もまた・・・長い毛皮のロングコートっていうんですかね?そんなのを着てました。 「お前もこれからむつへ帰るのか?・・・それじゃ下北駅までの切符もな?」 あれ?私と彼の分の切符は「八戸」までの切符なのに・・・彼女の分はなんで「下北駅」なんだろう? どうやら彼は・・・彼女のことが苦手なようです。 「あ、私も八戸でいいわよ?・・・八戸にクルマを置いてあるから・・・」 実は彼の方は・・・私も八戸にクルマを置いてあるのに、自分を迎えに来るむつからのクルマに・・・私も一緒に載せてやるつもりだったんでしょうね。・・・私が八戸にクルマを置いてあることを聞きもしませんでした。 こうして・・・私と「彼」と「彼女」は(もう一人、彼のおつきの若い衆も)・・・同じ電車の同じ車両…並びの座席番号の席に一緒に座って帰ってきたんです。 でも・・・毛皮のコートの「彼と彼女」・・・普通のサラリーマン風もコートの私・・・おつきの人はちょっと離れた席だったんで気づかれなかったんですが・・・ 回りから見たろ・・・「暴力団の親分とその情婦・・・そして秘書のビンボウったらしい男」のように見えたでしょうね? お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2017.11.08 13:50:28
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