カテゴリ:大和絵
【山水屏風(せんずいびょうぶ)】
貴族の邸宅には必ず調度品としての屏風がツキモノ。ことに平安時代の寝殿造りと呼ばれる建築様式には、アルミサッシはありません。 障子もまだないくらい・・・・間仕切りの屏風は必須のアイテムでした。 屏風の陰で着替えたり、寝床の脇に置いたり・・・・ 間仕切り、という機能だけでは面白くないので、紋様、や絵画が、描かれることになるのは当然の成り行きと言うものであります。 おそらく現存している最古の屏風画と思われるのが、以前ご紹介した神護寺の山水屏風 ![]() 箱庭みたいな可愛らしい空間表現を覚えて下さっている方もおられましょう。 大和絵って、イイナー、と微笑むような床しさであります。 神護寺の山水屏風の類型がいくつか残っておりまして、それぞれが、色々な景物で彩られています、中でも優品とされているのが、醍醐寺のそれ・・・・ ![]() 元は、貴族の邸の為に描かれたことでしょうが、栄枯盛衰は世の常。 調度品としては大きいものであり、広げるところが無ければ不用ですから、所有者が手放す場合にも、相手を選ぶわけですね。 現代と同じ事です。屏風を飾れる暮らしをするには・・・少々広いお宅でなければならないし・・・優雅な空間をもてあそべるだけの余裕がなければ・・・ 結局、人から人へつたわって、大きい空間が備わっている神社仏閣の手に、最終的に渡ってゆくのでしょう。 醍醐寺のような大寺は当然・・・もってこいの収蔵庫。 ある意味で、美術館でもあります。 この山水屏風には細やかに、アラユル景物がえがかれています。 ![]() ![]() そして・・・ 高野山の金剛峰寺に残されているのはこの屏風。美しい部分だけですが・・・ ![]() ![]() お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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(2013年04月10日 15時19分50秒)
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