カテゴリ:♪本の覚え書き♪
謎の失踪を遂げた夫・貴之のあとを継ぎ、探偵となった下澤唯。 偶然、佐渡に渋川さわ子という関係者がいたことを突き止めるがすでに彼女は死んでいた。 切れそうになる夫への細い糸をたぐって、唯は執念の追跡を続ける。 さらに2年を経て、さわ子の友人で佐渡から信州・蓼科へ移ったというペンション経営の大谷憲作のもとへと向かった。そこには貴之の目元を残した美少女-小松崎ゆいがまっていた…… この物語の前作『観覧車』を読んだのは3年くらい前のことでした。そのあとがきには7年前にプロ作家として初めて書いたというのが『観覧車』だったとあったのです。その話の続編となるのがこの『回転木馬』。そう、この物語は完結するのに10年もかかっていたのでした。 このミステリーがすごい!という本をよく手にするのですが、たくさんの話題の作家さん自らが執筆の予定などを表明していてとても興味深いページがあります。 その中で柴田さんがいよいよ観覧車の続編を出すと語っていたので、それはそれは楽しみにしていたのです♪ これしかないよな、という展開であったところもありますが、これからどうなるのよ!?という終わり方だった唯の物語が進展するんだという期待感であっという間に読めました。 図らずも関わることとなって登場したそれぞれの人たちも、いろいろな人生を経てきたんだということがとてもよく語られていて深い物語になっていました。 私の中でいろいろな思いもあったせいか、唯がじわじわと貴之との距離を詰めてゆくのをとてもドキドキとして読んでいました。 ほんとにほんとに長い長い、思いのこもった物語でした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
May 2, 2007 10:29:54 PM
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