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August 27, 2009
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カテゴリ:♪本の覚え書き♪


大正期の東京下町を舞台にした人情小説の名作12編、待望の復刊。
紅梅振袖/春情浮世節/遊女夕霧/深川の鈴/親なしっ子/春色浅草ぐらし/七つの顔の銀次/櫓太鼓/丸髷お妻/三味線しぐれ/歌吉心中/彼と小猿七之助


心の奥にしみこむような一冊。。。


上にあげました本の表紙は復刻版『人情馬鹿物語』です。
私が図書館で手にしたのは講談社の文庫本でした。
ぜひ手元に置いて、ここで語られるあらゆる『こころ』というものを忘れずにいたい。
そう思ったのですが、なんと絶版雫
そこで倫創社より今年復刻版として出版されたようです。



作者が自分の身の上話をするかのような語り口で物語が始まるのですが、すとん!と彼の語る物語に落ちていることに気付いた。
そしてこころをふるわせていた。
そんな物語でいっぱいの本でした。


人情物語。そんな一言では語りつくせないあらゆる思いが押し寄せます。

そこまでして。。。
どうしてそこまで。。。
相手の一番を思いあっさりと。。。
そんな思いを抱えて一生。。。

ほんとうに馬鹿なんです。

感情むき出し、思ったことはすべて口にする、そんな今だからこそ、心の奥の奥までふるわせられるような思いでいっぱいになります。


まずは『紅梅振袖』これを読んでみてください。

こんな時代もあったのか。

思いやる心。

いき。という言葉の重さ。

日本人というありよう。


そんなことをしみじみじっくり味わう一冊でした。


これは絶対に身近に置くべき一冊きらきら
特に講談社の大衆文学館シリーズで発表された『人情馬鹿物語』は最後に磯貝勝太郎さんによる「川口松太郎と作品」という作者の生い立ちが長々と記されているのですが、これがまたいいのです!


親の顔を知らずに育った作者。人の人情によって育てられた作者。関わり合った人たちの顔ぶれ、数奇な運命。それらが物語以上に、いえ、この物語を読んだ後だからこそまた引き込まれる興味深いものだったのです。

下世話なはなしもすると女優三益愛子さんと再婚し俳優川口浩さんの父親で、その命名にもこんなエピソードがあったのかと思ったりもするのです。

テレビにも多くかかわった作者は「時間ですよ!」も手掛けられたとか。

読んでなお人となりを調べたくなる本だったのです。


文庫版の『人情馬鹿物語』は高値になっているし、復刻版だけでも手に入れようか…、古本屋をあたってみるか…

そんなことまで思ってしまう一冊でした。












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Last updated  September 18, 2009 08:05:23 AM
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