夜が待ち遠しい

2013/12/08(日)07:58

馬橋喫茶店巡り その1

千葉県(452)

 居酒屋巡りでも馬橋はたびたび登場していますが,馬橋の周辺はなんとも言えない場末感が漂っていて,ぼくは案外面白い町であると思っています。ただし,一度や二度さっと通り過ぎただけではごくありふれた住宅街であるかのようで,まったく面白味を感じさせてくれないといった印象をもたれるかもしれません。筋を一本ずらして歩いてみると住宅街ではないまったく別の町であるかのような表情の変化を見て取れることがあります。何度も足を運んでいると言いながらつい先だってまで中和倉銀座通り商店街の存在を知りもせず,この通りはかつては端から端までの100m以上はありそうな通りの両側には飲食店がびっしりとあって,それはそれは賑わったという話を聞かされたばかりなのでした。  今ではほとんどかつての賑わっていた当時の表情をなくしつつある馬橋の町ですが,それだけ人が集まったということだけあって,個人経営の喫茶店が多く残されているのでした。常磐線の各駅でこれだけ喫茶店がある駅前は,荒川を越えるとほとんどないはずで,松戸や柏といった主要な駅前以上に充実しているかもしれません。今回はそんな不思議な馬橋駅の西口の喫茶店を紹介します。  まずは駅から比較的近い「タンデム」から。ここは町の雰囲気とはあまりそぐわない正統派の喫茶店です。マンション1階に入っているお店で,一見すると喫茶店とは気付かないかもしれません。訪れたのは大分前になるので記憶はあいまいですが,ウッディな内装にカウンターにはロッキングチェアが置かれていて本格的なコーヒーを楽しめたかと思います。  続いては郊外の町にたまに見受けられる大型の一軒家の店舗。「コーヒーハウス セピア」というお店です。看板はちょっとだけユニークなロゴで店名が記されているもののあまり華美な雰囲気でなくここもうっかりしていると見逃しがちなお店です。「タンデム」よりさらに正統派の喫茶店の印象が強く,しかも広くてゆとりのある造りとなっているため,さまざまな会合で使われたりしていそうに思われます。たまたまお邪魔した時間帯は空席が多く静かなくつろぎのひとときを過ごさせていただきました。  駅を背にしばらく進むと2車線道路にぶつかります。その通り沿いのマンション1階にあるのが「ポコアポコ」というお店。訪れた際には若い夫婦と幼児がおりました。コーヒーとピザのお店ということで家族3人では多いと思われるほどのピザなどを注文しており,賑やかで楽しげに召し上がっておられました。お粗末な写真からは見て取るのが困難ですが,純喫茶らしい装飾が各所に見られ,西口の喫茶店ではもっとも喫茶ファンを喜ばせてくれると思います。  他にも喫茶店らしき店を見掛けました。残念なことにその多くがどうやらカラオケ喫茶化しているようです。

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