夜が待ち遠しい

2014/01/26(日)06:42

京成大久保の喫茶店巡り

千葉県(452)

 昨年は京急電鉄を愛用した一年でしたが,今年は年初から特に意識しているわけではありませんが,京成電鉄を乗り回す機会が多くなっています。なぜか今年に入ってから京成線の沿線に出張することが多いのです。と言っても今回お邪魔したのは,京成グループではありますが新京成電鉄の京成大久保駅です。ここでは,以前酒場を呑み歩いたことがありました。その時によさそうな喫茶店を見掛けたのですが,時すでに遅く閉店していました。ずっとこの喫茶店のことが心に引っかかっていたのでした。この日は出張の合間を縫って京成大久保の2軒の喫茶店にお邪魔することにします。  駅を出てすぐの車道を越えるとそこは大久保商店街(ゆうろーど)です。この商店街のどん詰まりに日本大学と東邦大学があるためか,通りには安い飲食店やゲームセンター,雀荘などが数多くみられます。建物の中には酒屋などの歴史を感じさせるものもあり飽きさせません。そんな商店街に「COFFEE 木馬」があります。2階は雀荘(「東東」)になっていて,恐らく経営は一緒であると思われます。レンガ壁の頑丈そうな建物で,どうしてだか不健康なお店の印象を受けてしまいます。おっかないケバケバしいママさんがいて,やさぐれたおっさんたちが競馬の話なんかしてそうだと思いつつの入店です。入ってみるとあれれ,出迎えてくれたのは可愛らしい20代位に見える女のコです。きっとアルバイトなんでしょうけど,そんなに危なっかしいお店ではなさそうです。店内は案外平板な印象でせめて照明が天井埋め込みのダウンライトでなく,シャンデリアといかないまでもちょっと可愛い形状・色彩のペンダントライトだったら印象がぐっとアップしたかもしれません。木製のパーテーションが凝っているだけにちょっともったいない感じです。しばらくしてママさんらしき方が登場,全然おっかない方ではありませんでした。店の中を飼い犬がパタパタと駆け回っています。犬種はよく分かりませんがぬいぐるみのようでかわいいもんだなあ。  駅を出てすぐの商店街入口を右に逸れて50m程進むと,こぢんまりとした造りの「珈琲館 しらとり」があります。店に入ると物静かな女性が迎えてくれます。明るい茶のソファで統一されており,奇を衒った風はほとんどなくて,ごくごくシンプルにまとめられていますが,壁に3つの木製の操舵輪(船で舵を操作する輪っか状の器具)があるのが唯一特徴的です。こうしたごくごく控えめな装飾の店が実は落ち着けるのでした。ぼくに続いて入ってこられた中年男性は腰を掛けるとすぐさまホットケーキちょうだいと主人に注文をすると新聞をめくりだします。コーヒーなんかの飲物なしでホットケーキだけとは珍しい注文の仕方です。ぼくと同様財布がおけらなのか,それともよほどここのホットケーキはおいしいのでしょうか。

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