健康コラム

2011/04/06(水)07:56

免疫と運動

健康(245)

 ストレスと免疫が密接な関係がある事は広く知られています。特に免疫の中でも重要な役割を担うNK(ナチュラルキラー)細胞はストレスの影響を受けやすく、ストレスによって機能が大幅に低下し、病気になりやすい状態を作り出してしまいます。  テストや試合、コンクールなどが近付くと風邪をひくなどの体調不良が起こりやすい事は、ストレスによってNK細胞の機能が低下してしまい、免疫力が充分に働かない事が主な原因と考えられ、NK細胞の機能は実際のストレスだけでなく、落ち込んでいる人のそばに長くいるだけでも低下してしまうほど繊細なものとされています。  NK細胞には加齢や昼夜の逆転を伴うような生活のリズムの乱れ、悲しみなどのストレスが大敵とされ、正しい生活習慣や適度な運動によってNK細胞の機能を高める事ができます。  特に運動はNK細胞の働きを高める事にプラスに働くとされ、より激しい運動ほどNK細胞の働きを一時的に高めてくれる事が判ってきています。  運動を始めた直後からNK細胞の活性も上昇を始め、運動の継続に合せて上昇を続けます。激しい運動ほど活性値の大きな上昇が見られますが、注意すべき点は運動を止めた直後から活性が下がりはじめ、リバウンドともいえる低い値に落ち込んでしまい、激しい運動によって活性値を大きく上昇させたときほど落ち込みも激しく、最も活性値が下がった状態で感染症などの病気になりやすいという傾向がある事です。  そのため急激な運動は避けるようにして、ホルモンバランスが整いにくい午前中ではなく午後に適度な運動をする習慣を付けると、NK細胞をより効率的に活性化させる事が考えられます。  病は気から、そして生活習慣から。繊細な免疫も上手にコントロールして、健康な生活の実現に繋げたいものです。

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