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テーマ:食べ物あれこれ(49905)
カテゴリ:食事
健康のためには腹八分が大切。昔からいわれてきた事で、解ってはいてもいざ実践となると難しい事でもあります。最近では多くの研究でカロリー制限を行う事で長寿となる事が裏付けられてきていますが、実験で使われたマウスやアカゲザルのように人間にも当てはめる事ができるのかについては疑問が残されていました。
カロリー制限によって寿命が延びる事については、長寿遺伝子とされるサーチュイン遺伝子の発見によってそのメカニズムの一つが解けたという事ができます。誰にでも備わっているサーチュイン遺伝子は、普段は作動していない状態にありますが、飢餓などの状態でスイッチが入って作動し、体の修復力を高めて長寿に繋げると考えられています。 サーチュイン遺伝子の作動には、20%程度のカロリー制限で良いとされる事から、腹八分の実践によってスイッチが入った長寿に繋がる状態にする事ができるといえます。 また、生物の本能として食料が豊富な恵まれた環境下では、より多くの子孫を残す事にエネルギーが注がれ、食料が限られた過酷な環境下ではより長生きをして子孫を残すチャンスを得られるのを待とうとする事から、腹八分を実践する事で子孫を残せる若々しい状態をより長くする事ができるとも考えられています。 最近判ってきた事では、体内で重要な働きをしている酵素も腹八分の健康効果に深く関わっているらしく、飽食の時代といわれて久しい現代、体内では大きく分けると消化と代謝に分けられる酵素の生産が消化酵素に大きく振り分けられてしまい、代謝酵素が不足してしまう事がさまざまな体の不具合に繋がっているとも指摘されています。 腹八分を続ける事で消化酵素の量がそれほど多くなくても消化が行える事から、体は代謝系の酵素を多くして体を活性化するとの事なのですが、日々消化に使っているエネルギーの大きさを考えるとエネルギーを得るための消化に、大きなエネルギーを割かない事の重要性が感じられてきます。 美味しい料理を前にもう少し食べたいなと思うところで食べ止めてしまうというのは難しい感じがしますが、噛む回数を多くしたり料理を食べる順番を工夫する事で比較的簡単に実践できるそうなので、健康法の一つとして取り組んでみなければと思えてきます。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2015年11月13日 08時17分29秒
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