テーマ:囲碁全般(745)
カテゴリ:囲碁
わ・リーグ第9戦 ひよこ雛形選手対風の精ルーラ選手の対戦は黒番風の精ルーラさんの2目半勝ち。棋譜
第10戦 おさま先生対nipparatの対戦は白番おさま先生の1目半勝ち。棋譜 その結果、おさま先生、風の精ルーラさん、nipparatの3人が3勝1敗で並び、3者優勝となった。 詳細 第9戦 大胆な布石作戦を披露すると宣言していたひよこ選手が両大高目を敷けば、ルーラ選手は5の5から中央経営に乗り出し、見たこともない楽しい碁になった。 右上黒の一間挟みに対して白が中央にポンポン飛び出したのは、感じのいい手でさすがであった。ひよこ選手が黒の勢力を巧みに消しながら、左上では黒を小さく封じ込めた。 右上で劫争いが起き、白が左辺を大きな地にして豪快な振り変わりとなったが、難しい形勢が続いた。勝負どころは以下の場面。 黒が1と出て、実戦は白が棒つぎから振り変わりとなったが、図のように2とタケフにする手があった。その後、すぐに白4と押えると最後は手筋の割り込みで白つぶれになる。しかし、4の手でD13にノゾキを先に打つと、黒は中央白を、白が左辺3子を取る振り変わりになり、勝敗はどちらに転ぶか不明であった。 ルーラ選手はまたもや、勝負強さを発揮して3勝1敗となり、この時点で最終戦に優勝の可能性を残した。 ひよこ選手は、この局の上手い打ち回しを見せてくれたが、優勝のかかるルーラ選手の執念が上回った印象であった。 最終第10戦 左上でおさま先生得意のつけ押え作戦から始まり、お互いに注文を外し合う難解な布石となった。右下に黒地ができて、以下の図が大きなポイントとなった場面である。この場面で、おさま先生は温泉気分になるほど白が優勢と思っていたらしい。しかし、私の方も黒が優勢と思っていた。観戦者も黒乗りの意見が大勢だったようだ。 今中央で、白が弱い石を補強した場面であるが、ここで次の手に私は悩み本局最高の長考となった。左下に侵入するのが普通の着想であり、地合でさらに差がつく。しかし、今そこから戦いが起きると、右上の黒と絡まれて紛れるのが嫌だった。 そこで、図のように黒1から3とはっきり生きを確かめたのだ。この時、ここをしっかりさせておけば、左下もう一手白に打たせてから進入しても勝てると判断したのだ。一歩後退しても、それが最も確実に勝ちに近づく方法と確信して打った手であった。 しかし、その手が敗着になってしまった。実際にはそんな手を打っていられるような形勢ではなかったのだ。左下に先着されて、もう勝つチャンスがほとんどない碁になってしまったようだ。さらに、1の手は白一子下がりからセキにする手段を気にして下がったのだが、それは話が遠く現実の損が大きい。当然カケツグべきだった。 この大事な場面で、消極的になり判断の誤りを犯したのは後悔である。甘さが露呈してしまった。対しておさま先生の方は、技術精神ともにたいへん充実していた。一年前に比べて、すごく恐ろしい打ち手になっていた。序盤中盤の感覚にはうなるものがあった。ルーラ戦のような勇み足が減れば、近いうちに全国の上位に顔を出す予感がする。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[囲碁] カテゴリの最新記事
|
|