テーマ:囲碁全般(745)
カテゴリ:囲碁
世界に羽ばたけ!わ・リーグ 囲碁ブロガー達の血と汗の物語(プロジェクトX)
第3話 絶体絶命nipparat 雪辱への炎 中島みゆき:風の中のすばる~ つばめよ地上の星は今何処にあるのだろう曲 司会:わ・リーグ開幕の様子を前回の第2話で紹介しましたが、第2戦いきなりわ・リーグの命運を左右する大一番を迎えます。 ナレーター: nipparat、医碁界の帝王と呼ばれていた。野球碁聖と呼ばれたかった。 開幕戦の成功を喜んだのも束の間、nipparatは自らが対局するわ・リーグ第2戦を前に途方にくれていた。最終戦に対おさま戦を組んだからには、最終戦に優勝がかかる展開にしなければプロジェクトは失敗に終わる危険がある。 その第2戦、nipparatの対戦相手はひよこ雛形選手だった。近畿の超新星と呼ばれていた。前年から、好成績を残し飛ぶ鳥を落とす勢いであった。この強敵を倒さなければならなかった。 対戦前日、nipparatは、ひよこ雛形の棋譜を並べた。その強さに息を飲んだ。nipparatは、営業部長pgに言った。「勝てる気がしない。」 pgは言った。「負けたら、坊主になりなさい。」 nipparatは覚悟を決めスタッフ全員を集め、静かに切り出した。「この一戦負けたら、つるつる坊主になり眉も落とす。」 再び、皆の心が一つになった。 エックス~ 司会:今日はnipparatさんにゲストとして来ていただいています。負けたら坊主という決意は本当だったんですか。終わってから付け足したという声もありますが? nipparat:この目を見てください。 司会:本当でした。では、いよいよ対局開始です。 ナレーター: nipparatは、試合当日の夕方、気分一新のため床屋に散髪に出かけた。混んでいて対局に遅れそうになった。 午後8時運命の対局が始まった。対局場には、300人近い観戦者が押しかけていた。黒番のひよこ選手が序盤から飛ばした。得意の地に走る展開で局面をリードした。nipparatが仕掛けた罠もあっさりとかわされた。「もう駄目か」と思った瞬間、ひよこ選手が白陣に踏み込んで来る手が見えた。 「ここだ!、ここしかない。」nipparatは、すべての力をここにつぎ込み逆襲に出た。奇跡が起きた。あれほど隙を見せなかったひよこ選手が、これを境に一気に後退してしまった。誰もが目を疑う光景であった。勝てないと言われていたひよこ選手に勝ってしまった。皆が言った。「わ・リーグ」には魔物が住んでいる。参考記事 この一戦によって大きな流れができた。nipparatはだす師匠も倒し連勝。おさま先生もひよこ選手を倒し連勝スタートを切り、リーガー達は明暗を分けた。 この頃、虎視眈々と戦況を見守っていた人物がいた。大学院生だった風の精ルーラ選手。碁法の賢者と呼ばれていた。試験のため前半戦の対局を断っていた。しかし、毎回対局場に来ていた。 勝負の鬼だった。後に台風の目となった。 エックス~ 司会:再びnipparatさんです。ルーラさんは5人目の男だったそうですね。 nipparat:はい。観戦記者としての実力を買ってスカウトしたのですが、トンでもない見損ないでした。彼は、この前半戦に各選手の弱点を徹底的に洗い出し、試験の勉強時間も惜しみ大学ノート5冊にも及ぶ「ルーラの考え」を完成させていたのです。 司会:そうだったのですか。これが、ルーラ選手後半の快進撃を支えたノートですね。最初のページに決意が書き込まれていますね。ふむふむ、「ひよこを焼き鳥にする。だすの.....おっとと、これは放送できませんね」 次回第4話では、恐ろしい罰ゲームがリーガー達を襲います。お楽しみに。 中島みゆき:語り継ぐ人もなく ~旅はまだ終わらない曲 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Aug 8, 2006 11:36:15 PM
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