仁志・多喜馬の戯言日記&戯言通信

2018/12/12(水)00:55

どれくらい貯金しているかと言うと・・・

貯蓄は安定した生活のバロメータだと言われるが、日々の生活費や各種ローンに老後の蓄えなど不安のない家庭生活を送るうえで非常に重要な命綱でもあり、私たちの暮らしには精神的な拠り所とされているそうなのだ。だからこそ気になるのがどのくらい貯金があれば安心できるかとういう点だが、この額はそれぞれの家庭事情によって大きく異なってくるのは間違いなく、一般的な家庭という前提での貯蓄額の平均や貯蓄している金融資産や借入金の額などについては、やはり知っておきたいものなのだという。「平均貯蓄額」を語るときにベースとなる調査があって、毎年5月に総務省統計局が発表する『家計調査』と、11月に日銀の関連団体である金融広報中央委員会が発表する『家計の金融行動に関する世論調査』の2つだという。 どちらの数字も公表されるたびに「平均貯蓄額」の多さなどが話題になるが、大事なのは数字ではなく平均貯蓄額は「家計の金融行動に関する世論調査」の金融商品の保有額のことで、この金融商品の保有額とは預貯金だけでなく貯蓄性のある生命保険や債券や株式に投資信託とその他の金融商品の総合計となっている。ただし預貯金に関しては日常的な出し入れ・引き落としに備えている部分を除いた運用のためまたは将来に備えて蓄えている部分のみをカウントすることとしている。このため金融口座などに保有している金額のすべてではないというのどだが、家計行動分析のための調査データとして家計の資産・負債や家計設計などの状況を把握のためのもので毎年行われていることからと統計的に問題ないという。 平均貯蓄額は二人以上世帯で1151万円だとされ単身者世帯で744万円という結果になっているそうだが、貯蓄額が少ない順に並べてちょうど真ん中にあたる世帯の貯蓄額である中央値は、二人以上世帯で450万円の単身者世帯で50万円だったという。金融資産を保有している世帯のみでの結果は二人以上世帯で1519万円だが単身者世帯で1234万円とされ、同じく中央値は二人以上世帯で787万円と単身者世帯で350万円となっているという。これらは平均値でも中央値であれ年齢や年収を考慮しない数値のためイメージしにくいが、ちなみに二人以上世帯の世帯主の平均年齢は58歳で手取り年収519万円だそうで、単身者世帯の平均年齢は44歳で手取り年収261万円となっているそうなのだ。 二人以上世帯または単身者世帯とも金融資産を保有している世帯を対象とした「年間手取り収入からの貯蓄割合」は、二人以上世帯で平均8.0%の単身者世帯で12.0%だという。二人以上世帯で最も多いのは貯蓄割合15%未満と回答したのが19.8%で、次いで10%未満と回答したのが14.1%となっている。単身者世帯では貯蓄割合15%未満が14.9%に10%未満が9.6%となっており、二人以上世帯と比較する、35%以上と回答したのが9.2%と高いなど割合で貯蓄している人が多いのも特徴だという。しかしながら二人以上世帯も単身者世帯も収入から貯蓄をしなかった世帯が33.1%と39.2%と非常に高く、ボーナスも含めて年間で貯蓄できなかった世帯がこれだけ多いというのはかなり厳しい生活実態である可能性が高いというのだ。 ボーナスなどの臨時収入からの貯蓄割合は二人世帯で平均16.0%の単身者世帯ではなんと32.0%と高い割合を示しているそうだが、単身者世帯では60%以上貯蓄に回した人が12.8%という結果もあるというのだ。貯蓄をしなかった世帯については25%と減少しており、単身者世帯では17.1%と大幅に少なくなっている。もう一つ気になるのが借金の有無とその額で、これに関して世帯の割合は39.7%と前回の38.6%と比べて1.1%も上昇し、やはり現実の家計環境の厳しさを表した数値が出ているという。借入金の平均額は、494万円となっているがこの額には住宅ローンなども含まれており、借入金の目的に関しては「住宅(土地を含む)の取得または増改築などの資金」が65.5%と抜き出て多いことがわかっているそうなのだ。  

続きを読む

このブログでよく読まれている記事

もっと見る

総合記事ランキング

もっと見る