伊丹空港は思ったよりも小さかった。関空ができる前までは国際線も就航していたことから「さぞかし大きい空港なんだろうなあ…」と思ってたら、そうでもなかった。周辺を住宅街に囲まれてるので拡張は不可能だった。そして離着陸の時間帯も厳しく制限されている(夜9時以降から一切禁止)。ターミナルは比較的新しく、南北に大きなターミナルをJALと全日空が半々ずつ使用している、という状況だった。
展望デッキに出た時には小雨が降っていた。折りたたみ傘を持っておいてよかった。何機かの離陸シーンを見た。しかし雨の中だったので離着陸の際には、水しぶきが立っていた。
私が何よりも圧倒したのは、その展望デッキにあった紹介マンガだった。滑走路やエプロン(駐機場)についての説明だったのだが、なんとそれが関西らしく関西弁でストーリーが展開されている!
文中には「~してるねんで!」とか「それがワテも知らんのや」とか、ほんとに関西弁の世界であることを認識させられた。標準語スピーカーの私としては肩身が狭くなる思いで「関西は外国みたい!」と思ってしまった。
1時間近く経った後、一通り見終わった。そのため、これから大阪モノレールに乗り、門真市まで向かうことにする。大阪モノレールは伊丹空港と門真市を結ぶモノレールで、長らく東西方面の交通手段がなかった、大阪府の北部を横断する。途中、蛍池で阪急宝塚線、千里中央で地下鉄御堂筋線(北大阪急行線)に、山田で阪急千里線に、南茨木で阪急京都線に、そして終点の門真市で京阪電車に接続する。
11:05発の門真市行(2000系)に乗車。車内は全てロングシートで、車窓を見るにはつまらなかった。蛍池を出てしばらくして中国自動車道などの高速道路と並走しながら万博記念公園を目指す。そこでは有名な太陽の塔が間近に見ることができ、感激だった。そして千里中央などといった主な乗換駅で多数の乗客が入れ替わったことから、やっぱりみんな梅田方面に行くんだなあ…と感じた。
伊丹空港から35分、終点の門真市に到着。ここで京阪電車に乗り換える。私は京阪電車は初乗車だ。門真市駅は高架と高架の間の地上区間。真上にモノレールやら高速道路があるからで、この駅構内だけは高架化することができなかったのだろう。
しばらくして11:49発の各停・淀屋橋行に乗車。初めて乗車する車両は7000系。4編成のみの少数派だ。出発後、右手に松下電工の巨大な工場が見えた。「さすが本社所在地」と感じさせるほど、広大な敷地である。
2つ目の守口市で準急に乗り換える。車両は2600系。曲線デザインが特徴の車両だ。「京阪電車といえば、カーブが多くてあまりスピードを出さない」というイメージがあったが、それは見事に?覆ったかもしれない。次に停まる京橋まで爆走する。途中の駅は駅間距離が短いのが特徴で、特に土居~滝井はわずか400メートル。そのほかの駅間も比較的短かった。
京阪2600系は何となく、東武8000系に似てると思った。なぜなら大量生産されて、なおかつ更新時には前面デザインが(小規模ながら)変更されてるのである。なぜ昭和40年代生まれの車両でも方向幕を装備しなかったのかは疑問に残るが。
守口市から5分ほどで、京阪電車で一番利用者数の多い、京橋駅に到着。京阪電車の実質的な大阪側のターミナルといっていい。
私はしばし京橋駅で列車撮影。途中、もちろん自慢の特急電車(8000系)も来た。テレビカーと2階建て車両という2つの大きな特徴を持つが、テレビの方は電波の状況が悪いのか、非常に画質が悪かった。そしてこの後、淀屋橋に向かったところ、列車の縦列停車を見る。淀屋橋駅の特徴のひとつで、狭いスペースを有効活用したものだ。
その後、私はサンドイッチで軽い昼食を取り、堺筋線、千日前線を乗り継いで南海電車、近鉄電車の撮影をすべく、難波へと向かったのだった。(続く)
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Last updated
Apr 9, 2006 06:36:52 PM
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