今回は
その1の続きとして、黒磯~福島間の移動を報告する。
「その1」でも書いたが、黒磯駅は関東と東北の境目となる駅である。黒磯駅の南側にはEF65、EF66、EF210といった直流電気機関車が待機している。これに対し北側には、ED75、EH500といった交流・交直流電気機関車が待機している。
私も連絡階段を渡って4番線に向かう。直流専用の211系から交流専用のE721系へと乗り換えである。これから乗るのは東北の電車となる。
第3走者:10:33発、普通・郡山行き(2133M、E721系・4両)
もちろん私がE721系に乗るのは初めてである。2007年にデビューしたばかりのE721系。仙台地区に残っていた旧型車(455系など)を置き換えるために製造された。車内は立派なセミクロスシート。東北の電車でありながら首都圏と同じロングシートであり、不評だった701系の反省が生きているのだろうか。
車内は4両で充分と感じるほどの乗車率だった。黒磯駅・4番線から白河の関越えを目指す。黒磯駅の構内は寒かった。気温が東京にいる時と比べて低くなっており、吐く息も白くなっていた。
黒磯~郡山間は列車の運行頻度がかなり低い区間の一つである。1時間に1本が標準なのである。列車は黒磯を出た後、高久、黒田原、豊原、白坂、新白河の順に停車していく。車内の様子を見ている限り、途中駅で降りる人はほとんどいなかった。ただし、福島県に入ってからは乗降客がぽつぽつといた。
1時間1本しか列車の通らない区間だが、それでも複線である。東北本線を通しで運行する貨物列車、寝台列車のためである。
天気の方は、黒田原に着いた頃から小雨が降り始めた。
泉崎駅にて撮影。福島県泉崎村にある典型的な田舎の駅である・・・。
列車の車内では、終点・郡山に近づくにつれて乗客が増えていった。安積永盛ではまとまった利用者がいた。安積永盛を過ぎると郡山総合車両センターがあるのだが、こんな車両を発見した。
京浜東北線用の209系である。廃車になった209系が郡山で回送され、解体処分を待っているのだろうか。後ろには415系1500番台の姿も見える。車内では新幹線、磐越西線などの乗り換え案内がアナウンスされている。まもなく、郡山に到着である。
11:37、交通の要衝・郡山に到着した。
郡山市は福島県内で第2位の人口を誇る市である(県庁所在地・福島氏よりも人口が多い、福島県経済の中心都市でもある)。
左に見えるのは磐越西線用の719系(磐越西線の電化区間は会津若松まで)。赤と黒のあかべえ塗装である。
もうすぐ昼時なので駅弁を買うことにした。一旦改札外に出た上で駅弁を買う。ふるさと行きの乗車券(宮城・山形エリア)では本来ならば途中下車できないのだが、駅員さんに事情を説明したら特別に通してくれた。ありがとうございます。
買ったのは福島まるごと弁当。1000円也。
中身はこんな感じ。味はなかなか良かった。
さて、福島方面行きの列車に乗り継ぐことになる。
第4走者:11:55発、普通・福島行き(1139M、E721系・4両)
但し、福島で列車番号を変更。福島から快速・仙台シティラビット5号・仙台行き(3575M)となる。
こちらの列車も乗車率は高めだった。セミクロスシートのほとんどの席が埋まっていた。ただし年末のお昼時という時間帯を考慮して、普段もこのくらいの乗車率だとは限らない。
郡山を定刻に出発した列車は東北新幹線と別れ、東北本線を北上する。田園風景の中を快走し、本宮市、二本松市を経由して福島を目指す。
なお、車窓を見てて面白かったのが、下り線の線路と上り線の線路との距離である。特に松川~金谷川間では下り線と上り線とがかなり離れている。昔、無理に複線化しようとしたらこのようになってしまったのだろうか。興味深いところである。
12:43、終点・福島に到着である。
続きは
その3で。