その9の続きで、仙台駅から仙山線の列車に乗り込む。これから山寺まで向かうのだ。
これから乗る仙山線は文字通り、仙台駅と山形駅とを直結する路線である。正確には羽前千歳までが仙山線で、そこから先は奥羽本線に乗り入れている形である。現に仙山線の列車に羽前千歳止まりの列車はなく、全て山形まで乗り入れる。
また、
仙山線は県庁所在地同士を直結する路線でもある。奥新川~面白山高原間で県境を越えるのだが、直接仙台市→山形市となる。このようなケースは全国のJRでは唯一のケースだそうだ。
本題に戻ろう。8:48発の快速・山形行き(3833M列車、719系4両)に乗車する。
仙台を出発した列車はしばらく東北本線と並走する。その後、東北本線をオーバークロスし(この際、仙山線の車窓の盛岡側に仙台車両センターが見える)、山形方面に向かう。
地下鉄南北線との乗換駅である北仙台から西は、住宅街というよりむしろ
山の中(森の中)を走る路線という印象を受けた。
「こんなところでも仙台市なのか!?」という驚きでいっぱいだった。
その点で神戸と何となく共通点を感じてしまう。
私の乗車した快速列車(3833M)は、愛子(あやし)まで各駅に停車する。愛子駅というのは仙台のベッドタウンの西端のような駅であり、折り返し列車が多数ある駅だ。このような快速列車って意味があるのだろうか。疑問に思う。私の提案になるが、高速バスに対抗するのならば、もっと停車駅を絞った速達列車を新設し、それを30分間隔で走らせてみてはどうだろうか・・・。
作並温泉の最寄り駅である作並を過ぎると沿線に雪が目立ち始める。いよいよ山岳地帯に入ったのだ。宮城県と山形県の県境である面白山トンネルを抜ければ、あたり一面雪化粧だった。
感激!目的地である山寺に到着したが、そこは完全に雪が積もっていた。
9:47、山寺駅に到着。ここから山寺(立石寺)に向けて出発である。
この赤い橋を渡って山寺(立石寺)に向かう。随分田舎に感じられるが(地元の皆さん、ごめんなさい)、
これでも山形市内である。1950年代半ばの昭和の大合併により、山形市に編入された地域である。
登山口の前にあった松尾芭蕉像。この像の右隣には、付き人の河合曽良の像もある。
次回は、山寺の頂上からの絶景を紹介します。