今年度のF1シーズンの開幕を来月14日に控え、スペインのヘレスサーキットで合同テストが実施されている。その他にも各チームは最後の仕上げに取り掛かっている。
なお、
昨年12月3日の日記からドライバーの発表が進んでいるので、今年度のドライバーズラインナップをもう一度確認しておこう。
斜体字の選手は移籍もしくは復帰、
太字の選手は新人である。
3月5日に追記。FIAの最新版エントリーを反映している。
マクラーレン・メルセデス
1:
ジェンソン・バトン
2:ルイス・ハミルトン
メルセデスGP
3:
ミハエル・シューマッハー(復帰)
4:
ニコ・ロズベルグ
レッドブル・ルノー
5:セバスチャン・ベッテル
6:マーク・ウェーバー
フェラーリ
7:フェリペ・マッサ
8:
フェルナンド・アロンソ
ウィリアムズ・コスワース
9:
ルーベンス・バリチェロ
10:
ニコ・ヒュルケンベルグ
ルノー
11:
ロバート・クビサ
12:
ヴィタリー・ペトロフ
フォースインディア・メルセデス
14:エイドリアン・スーティル
15:ビタントニオ・リウッツィ
トロロッソ・フェラーリ
16:セバスチャン・ブエミ
17:ハイメ・アルグエルスアリ
☆
ロータス・コスワース
18:
ヤルノ・トゥルーリ
19:
ヘイキ・コヴァライネン
☆カンポス・メタ・コスワース(→ヒスパニア・レーシング・コスワースに改称。3月5日追記)
20:カルン・チャンドック(3月5日追記)
21:
ブルーノ・セナ
BMWザウバー・フェラーリ
22:
ペドロ・デラロサ(復帰)
23:
小林可夢偉
☆
ヴァージン・コスワース
24:
ティモ・グロック
25:
ルーカス・ディ・グラッシ
USF1・コスワース(出場断念)
22:ホセ・マリア・ロペス
23:未定
参戦を予定しているのは以上の13チーム26台である。
3月5日追記。USF1は出場を断念。それに伴い、BMWザウバーのカーナンバーが変更された。
既にほとんどのチームが今シーズンを戦うマシンを発表している。しかし私が一番心配していることは次のことだ。4つの新規参入チームのうち、カンポスとUSF1が来月14日の開幕戦に間に合わない可能性が高くなっていることだ。2チームとも2人目のドライバーをまだ正式発表していない。
特にカンポスの財政状況は深刻なようで、マシンメーカーのダラーラに対する料金の支払いが滞っているために、ダラーラがマシン製造をストップしているそうだ。
これにより、開幕戦に間に合わなくなる可能性が高いことと、アイルトン・セナの甥っ子であるブルーノ・セナのF1デビューも白紙になりかねない。また、アメリカ拠点のF1チームであるUSF1も、開幕戦を欠場するのではという噂がある。
F1を運営するFIA(国際自動車連盟)は「F1レースに参加するのはチームの義務であり、新規参入チームが欠場した際のペナルティ免除は考えていない」という旨のコメントを発表したが・・・。最悪の場合、
13チーム・26台体制が崩壊する可能性もある。
そんな中、その最悪の場合を千載一遇のチャンスとして、ひそかに新規参入を狙っているチームがある。
ステファンGPというチームだ。
ステファンGPは東ヨーロッパ・セルビアを本拠地とするチームで、旧トヨタF1チームとの技術提携が発表されている。既に新車を完成させ、ドライバーとも契約しているそうだ。正式発表されていないが、そのドライバーは、
中嶋一貴、ラルフ・シューマッハーのコンビではないかとの噂だ。
実際にはザウバーが旧トヨタF1の参戦枠を引き継いでいるわけだが、
上記のカンポス、USF1のどちらか(もしくは両方とも)が今年からの参戦が不可能となった場合、代わりにステファンGPが新規参入を果たすのではないか、との報道である。
いずれにせよ、情勢は非常に流動的だ。新たな噂は、フォルクスワーゲンがカンポスを買収してF1に参入するというものだ。本当に魑魅魍魎(ちみもうりょう)の世界だ。