今月30日をもって、小田急5000系の6両編成が引退するようだ。4000系の増備に伴い、5000系は6両、4両問わず廃車が進んでおり、現在、6両編成は5268Fの1本しか残っていない。今回、小田急電鉄から引退に関連するイベントが発表された。
「5000形10両さよなら運行」を2011年1月29日(土)、30日(日)に実施します。(PDFファイル)
写真は前期車。
5000系は4両編成(前期車)が1969年にデビュー。側面の窓が2段窓の車両だ。その後、千代田線直通用の9000系製造のため、いったん中断されたが、1978年に製造が再開された。このとき製造されたのが、6両編成の5000系(5200形)だった。これは9000系の影響を受け、窓が2段窓から1段下降窓に変更されたり、車内の化粧版が変更されたりした。
5000系は2006年頃から廃車が本格化した。この年の3月に9000系が全車廃車となったので、新車への置換対象となったのが5000系だった。しかし最初に廃車が出たのは新しい方の6両編成だった。20本が製造された6両編成の方が廃車のペースが速かった。
今回でもって6両編成は消滅するが、4両編成は引き続き活躍するとのこと。4両編成は日中の急行の増結(7~10号車)、新松田~箱根湯本間の各駅停車の運用に必要だから。
小田急5000系の歴史は終わったわけではないが、ひとつの区切りを迎える。