2008年、オリックス2位躍進の立役者の一人だった加藤大輔に戦力外が通告されていたことを知って驚いた。思えば2位に躍進した翌年は小松と共に大不調に陥った。2軍で調整している間に岸田が新守護神として台頭し、加藤大輔は今季1軍登板がなかった。
08年セーブ王 オリックス加藤が直訴の戦力外(15日、スポーツニッポン)
オリックスは14日、加藤大輔投手に戦力外を通告したと発表した。
下交渉で球団側は今季年俸6000万円から、野球協約の減額制限(25%)を超える減俸を通達。他球団とのトレードも不調に終わった状況に、加藤は「自分で移籍先を見つけたい。その方が納得できる」と球団に直訴。その意思を球団が尊重した形となった。
加藤は02年ドラフトの自由獲得枠で入団。08年に33セーブでタイトルを獲得したが今季1登板はなかった。今後はトライアウトを受験して移籍先を探すことになる。
(引用終わり)
加藤大輔は2007年シーズン後半から抑えとしての頭角を現し、2008年には絶対的守護神として君臨した。私も「1億円以上の価値がある」と書いたことがある(
2008年12月16日の日記)。
しかし2009年シーズンは絶不調。私もこのブログで「絶望した!守護神失格だ!」とか(
2009年8月1日の日記)、「2軍で出直して来い」と書いたこともある(
同月25日の日記)。毀誉褒貶な評価が激しい投手だった。
ところが捨てる神があれば拾う神あり。
楽天が獲得に向けて調査をしていることが分かった。
08年セーブ王の前オリックス・加藤獲得へ…楽天(23日、スポーツ報知)
楽天が
オリックスを戦力外となった加藤大輔投手(31)を調査していることが22日、分かった。今季は1軍登板がなかったが、08年にセーブ王に輝いた右腕の実力を高く評価。24日のトライアウトを待って、正式にオファーを出す。
加藤は07年から本格的に抑えを務め、08年には33セーブを挙げて最優秀救援投手となった実績を持つ。昨年から不調で、今季も1軍登板はなし。ただ、ファームでは23試合に登板し2勝2敗、防御率3.95。体調面に問題はなく、再生可能と判断された。「今年はリリーフ陣の頑張りに助けられた。でももう1人、2人いいピッチャーが欲しい」と星野監督。鉄壁のブルペンを作り上げ、5位からの巻き返しを目指す。
(引用終わり)
投手出身監督らしい目の付けどころと言いたくなるような星野監督の獲得戦略だと思う。
スポーツ報知によれば、
阪神も加藤獲得を前提にした調査をしているらしい。
どんな道を行くのかは分からないが、加藤大輔の将来を応援したいと思う。