7日の日記で宇宙法の話をしたのだが、それから連想させて今日は宇宙旅行の話をしたい。
初めに・・・、先月の総選挙期間中に橋下徹・大阪市長がツイッターで以下のようなことをつぶやいた。
「日本未来の党が提唱している卒原発プログラムは、10年後に火星旅行を実現させると言っているようなもの」
このツイートから、果たして2022年までに火星旅行が実現できるのか考えてみた。
結論。2022年までには実現できない可能性大。
まず、月に行くだけでも大変なのだが、火星旅行はそれ以上に大変である。アポロ計画の例を参考にしてみるが、月へは片道4日間の移動で済むが火星へは8か月もかかるそうだ。
地球から月までは約38万kmの距離だが、地球から火星までは約7834万kmだそうだ。
6人中4人が睡眠障害に=「火星旅行」実験、1年半で(8日、時事通信)
将来の火星有人探査に向け、ロシアの閉鎖的な施設で男性6人が1年半弱、模擬的な「火星旅行」を行う史上最長の実験を行ったところ、4人が何らかの睡眠障害を経験したことが分かった。米ペンシルベニア大やロシア生物医学問題研究所などの研究チームが7日までに成果を論文にまとめた。米科学アカデミー紀要電子版に発表する。
実験は地球から火星まで8カ月と10日、火星での活動に1カ月、地球帰還に8カ月かかると想定。2010年6月から11年11月まで、国際宇宙ステーション(ISS)に似た施設内で行われた。6人はロシア、欧州、中国のエンジニアや医師らで、手首に体の動きなどを測定する装置を付け、週休2日で作業を行いながら生活した。
睡眠障害の内訳は、眠りが浅くなる▽睡眠時間帯が遅くずれる▽慢性的な睡眠不足感から作業能率が落ちる―など。規則正しい食事や運動、照明の調節などにより、体内時計を維持することの重要性が改めて示された。
宇宙連続滞在の最長記録は、ロシアのワレリー・ポリャコフ飛行士が1994年から95年にかけ、ミール宇宙ステーションで達成した438日。ISSでは2015年春から、米ロのベテラン飛行士1人ずつが1年間滞在し、健康や作業に悪影響を与える要因への対策を検証する予定。
(引用終わり)
これ以外にも課題は山積しており、例えばエネルギーや物資の問題。火星の大気(95%が二酸化炭素)から帰還用燃料を製造する無人工場を先行して送り込み、有人宇宙船は往路分のみの燃料で火星に到達し、探査後に無人工場で製造されていた燃料で帰還するというプランが提唱されている。
火星旅行が実現できるのは、早くても2030年代を待たなければならないだろう。
ちなみに私は先月、六本木ヒルズで「スタークルーズ」という体験型プラネタリウムに行って見た。土星旅行を疑似体験できるものだが、結論から言うと、土星旅行は嫌だ・・・。どんだけ時間がかかるのか(距離は約12億~約16億kmだそうだ)。
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Last updated
Nov 23, 2022 09:40:50 AM
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