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カテゴリ:北陸旅行記(2012年末)
黒部駅で富山行きの列車を待った私(その4参照)。列車到着のアナウンスの後、改札が開放されてホームに入った。
有人改札で「富山方面は1番線になります」という私に対しての駅員さんの案内が温かく感じられた(福井駅でもそう感じた)。 1番のりばに普通・富山行き(10:14発、540M列車)が到着。青一色の413系だ。 ちなみにほぼ同時に到着した反対側の3番のりばの列車は、普通・直江津行き(535M列車)。 列車は魚津、東滑川、滑川、水橋、東富山、富山の順に停車した。 初めて北陸本線に乗って感じたことは、線形が非常に良かったことだ。これに対して富山地方鉄道ではこまめに小さな駅があって、地域密着という感じだ。でも運賃が高く(富山~黒部間で870円。JRだと570円)、しかも時間がかかるのが難点だ。ちなみに魚津、滑川辺りから日本海は見えなかった(東富山で降りれば日本海に近くなるのだが・・・)。途中、気になったものとして魚津駅で「蜃気楼の町・魚津」という看板があったことだ。なぜ蜃気楼なのか、少し気になった。 10:44、定刻通りに富山に到着すると私は北口へ。 やってきたのは富山ライトレール乗り場。2006年4月に開業したLRT、富山ライトレールはJR富山港線を前身とする路線だ。JR富山港線時代には日中は上下とも1時間1本ほどだった列車の運行本数が、富山ライトレールとなってからは1時間4本(15分間隔)となった。1日全体の運行本数でも20本から3倍以上(66本。2006年4月当時)となった。さらにJR時代には475系といった普通の大型鉄道車両が走っていたのだが、ライトレールでは低床式の路面電車となり、大変利用しやすくなった。 2009年12月には富山駅南口を走る富山地方鉄道・市内電車で環状線が開通し、北陸新幹線開業(JR北陸本線の高架化)のあかつきには、南北での路面電車直通運転も計画されているとのこと。このように富山では路面電車の復権が進んでいる。鉄道ファンにとってうれしいことだ。 富山駅北の停留所にて。 11:00発の岩瀬浜行きに乗ることにする。エメラルドグリーン(黄緑か?)の電車だ。 富山ライトレールにはアテンダントの女性スタッフが乗務している。全ての列車に乗務しているのかと思ったが、いずれにしても別の意味で感激した(これはひょっとして日本でもこの事例は少ないだろう)。 電車は途中の下奥井まで路面電車として併用軌道を走る。下奥井から北は、JR富山港線から流用した線路を走る。まさにヨーロッパでよく見られるLRTの光景だ。 とある駅にて撮影した北陸銀行の広告。日本史の教科書に出てくる北前船は、もはや富山のシンボルかもしれない。 車庫と富山ライトレール本社のある城川原駅で、アテンダントが交代。 途中、大広田~東岩瀬間はかつてJRとして日本一短い駅間距離(0.5km)だったが、路面電車化に伴ってそうでもなくなった。その後、臨時駅から正規の駅に格上げされた競輪場前に停車。 終点・岩瀬浜に到着。ここでアテンダントの方から観光客向けの地図をいただき、岩瀬地区や海岸に向けて観光をすることにした。 岩瀬浜駅の全景。富山地鉄バスがフィーダーバスとして電車から乗り換える乗客を待っていた。 バスの後部に大きくひらがなのとの文字。 これは、そのバスが所属している車庫(営業所)を指す記号である。神奈川中央交通でも同様のことをやっているが、神奈中の場合には側面に小さく(例)「あ82」と書いてあるだけだ。 岩瀬浜駅から東に歩いて海岸へ。途中、古志の松原と名付けられた松並木を見かけた。 久しぶりに見た日本海。前回見たのが2007年9月に新潟でだった(大学のゼミ合宿)。 この岩瀬浜海水浴場。夏はにぎわうそうだが、この時期は年末年始。全く人がいなかった。 この中で、釣りをしている地元のおじさんと出会った。こちらから「こんにちは」と声をかけたところ、気さくに会話に応じてくれた。いい人だった。穏やかな太平洋を見慣れている東京人の私にとって、日本海は荒れる海に見えた。「冬の日本海は荒れる」という評判は本当だった。だがおじさんによれば「今日は平均的な荒れ」とのこと。釣りをしている傍ら、魚の話をしたり、これまでの経歴を話されたりと楽しい会話だった。 東には立山連峰が見えた。曇っていたのが残念。そんな中、寒中サーフィンしている2人組もいた。 次回(その6)は岩瀬地区を回る。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Jan 21, 2013 06:38:06 PM
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