前回の
その9では金沢駅でトワイライトエクスプレスに遭遇したことについて書いた。今回は、金沢の街中を周ったことを報告する。
2012年12月28日、15:45。
金沢駅の改札を出て、東口に向かう。東口には県庁所在地の駅にふさわしく大規模なバスターミナルがある。地下には北陸鉄道浅野川線の乗り場と地下通路もある。私は兼六園に行きたかったので、とりあえず来たバスに乗ることにした。
乗車したのは北陸鉄道バス。それにしても北陸鉄道バスの頻度は非常に多い。まるで福岡における西鉄バスのような存在感だ。白いボディに赤と茶色の流線形のラインが印象的なバスだった。
10分ほどバスに揺られ、金沢一の繁華街・香林坊に到着。
外の天気は雨。ここから兼六園まで歩くこととする。
金沢市役所の横を通り過ぎると、金沢兼六園への入口が見えてくる。
なお、個人的な話になるが、私の母は学生時代にこの兼六園を見に行ったことがある。学生時代に友人と旅行に出かけた時のことだが、北陸はこの兼六園以外覚えていないとのことだった。
兼六園の内部。
国の特別名勝である兼六園は17世紀中期(江戸時代前半)に金沢城の外郭に造営された加賀藩の藩庭を起源とする。大小様々な池や庭、茶室?が存在して、ゆったりとした雰囲気が漂っているんだろうなあ・・・と感じた。しかし残念ながら雨だったのと、私が入園した時点で閉園時刻(17時)が30分後に迫っていたので掛け足での訪問となってしまった。
周った感じとしては、「高松の栗林公園を小さくしたものかな」というものだった。何だかあっけなかった。
兼六園を出て金沢市役所前を通り過ぎ、再び香林坊へ。そこから今回の旅の宿である東横イン・金沢香林坊に向かい、チェックインした。
しばらくテレビを見てゆっくりしていたところ、18時を過ぎていた。夕食に是非食べたい料理があったので、それを提供してくれる店に向かうこととする。
洋食屋・グリルオーツカ。ここに「金沢の新しい名物料理がある」というのを2年ほど前にニコニコ動画で聞いていたので、是非食べてみたいと考えた。
ハントンライス。
卵焼き+白身魚のフライ+ケチャップ+タルタルソース+ライスというボリュームたっぷりの料理だ。
さながらオムライスの一種だ。
私は大盛り(870円)を注文したのだが、とてもおいしかった。さらに会計の時に店長のおじさんと少しお話する機会があったのだが、良い人だったのも好印象だ。
「かなざわ町博2012・認定スポット」の掛け軸。
グリルオーツカを出た後、私は暗い夜道を歩いて金沢駅方面へ。途中、朝市で有名な近江町市場に立ち寄った。残念ながら夜だったので多くの店は閉まっていた。
金沢駅東口の鼓門・もてなしドームを撮影。これは北陸新幹線の開業を見越した駅の改良工事により、2005年に設置されたものである。しかし何をイメージして建てられたものかは分からなかった。
帰り道は非常に寒かった。寒い風に強い雨が合わさって非常に寒く感じた。傘を持つ右手がかじかんで来たので、この日はホテルの湯船をためてゆっくりと風呂に入ろうと決めたのだった。
これにて長い長い1日目が終了。実に濃密な日だった。2日目(12月29日)は金沢から福井方面へ移動することとなる。