鳥取駅からバスで23分ほど揺られました。県庁、住宅街、山を越え、遂に着きました。
鳥取砂丘!!
南北2.4km、東西16kmにも及ぶ広大な砂丘。
中国山地の山々には
花崗岩が広く分布し、その花崗岩を構成する石英や雲母、長石などの鉱物が砂丘の砂の原料となります。花崗岩の風化したマサ土からこれらの鉱物が容易に分離し、わずかに含まれる鉄分が、古墳時代から明治時代まで砂鉄として採集されてきました。そして大量の砂が「かんな流し」によって流されてきました。自然にできた砂と「かんな流し」で流された砂は、両方とも千代川などの河川によって日本海に運ばれました。
河口から海に出た砂は沿岸流に乗り海底に広がり、やがて砂丘海岸に到達します。そして地表に現れた砂は陸に向かう強い風により、内陸に運ばれて砂丘を作っていきました(
「鳥取砂丘にきなんせ」鳥取砂丘の歴史より引用)。
中国山地の山々の強い影響を受けて砂丘が完成したのですね。
さあ、高まる気持ちを抑えながら砂丘を見に行きます!
ちなみに階段には
「砂の持ち帰り禁止」、「砂への落書き禁止」という注意書きがあります(自然公園法違反のため)。
2000年に「水曜どうでしょう」の企画で大泉洋さん達が(原付・西日本制覇の旅で)立ち寄った際に、砂丘に番組タイトルを大書きしたことが問題視され(鳥取県での放送が始まったために視聴者から指摘があった)、2007年に環境省から厳重注意を受けたことがありました。ちなみに大泉さんは砂も無断で持ち帰っていました。
では、素晴らしい砂丘の景色がこちら!
冬の青い空に白い雲、冬の荒れた日本海の
青と砂丘の
黄色というコントラストが素晴らしいです。
最大の高低差は90メートルにもなります。ちょっとした山登りみたいでした。
初めて見る景色、冬の冷たい風、そして波打つ海・・・。
2015年の1年間、つらいこともあったけれど、この景色を見て心底
「生きてて良かった」と思いました。
ちなみに一番下の波打ち際には人が数人立っています。かなり高い位置にあるのがわかるかと思います。
しかし・・・ゆっくりしている時間はあまりありませんでした。直近のバスを逃したら次は1時間後になってしまうからです。10時少し前までじっくり景色を眺めた後、名残惜しさ全開で私は走ってバス乗り場に向かったのでした。しかし砂場なので、いかんせん走りにくかったです。
ちなみにこの砂丘にはラクダもいましたが、ラクダと一緒に記念撮影する際にはお金を取られるようなのでやめました。実にあくどいですね。
その後、道に迷ったために焦りましたが、
何とか、10:10発の鳥取駅行きバス(日ノ丸自動車)に間に合ったのでした。
(続く)