さて、若干戸惑い気味ながら福知山で乗り換えた私(
その13参照)は、京都方面行きとなる1番・2番のりばに移動しました。
1番のりばから京都丹後鉄道のディーゼルカー(MF200形)を撮影。
北近畿タンゴ鉄道は巨額の赤字に苦しむ第3セクター鉄道ですが、2015年4月にウィラーエクスプレスの出資で新運営会社・
ウィラートレインズが発足し、ブランド名も
京都丹後鉄道(丹鉄)に変わりました。当初、ウィラーエクスプレスにはツアーバスだとか「事故が多い」という偏見を持っていた私ですが、丹鉄になってからはKTR8000形をリニューアルして運用するとか積極性が目立っている気がします。
15:43発 特急・はしだて6号 京都行き(289系、5086M列車)
当初乗車予定だったはしだて4号は運休。福知山到着が定刻より50分遅れになったので、必然的に1時間後のはしだて6号に乗車することに。
停車駅は、綾部、園部、亀岡、二条、京都です。
普段は4両編成のはしだて号ですが、この時期は年末の行楽シーズンだったためか増結車が待機していました。増結車が先に1番のりばに入線。貫通扉を開けて連結の準備中です。
続いて基本編成(天橋立14:56発)となる4両編成が到着。
この
289系は、北陸新幹線開業以前に特急しらさぎ号に充当された683系2000番台を改造したものです。交流区間に入る必要がなくなったことから直流専用化改造を受け、5両編成の車両は6両(くろしお号)・4両(こうのとり号など)に組み替えられてデビューしました。
(参考)しらさぎ号に充当されていた頃の683系2000番台。2012年12月29日、松任駅(石川県)にて。
さて、福知山駅付近で発生した停電の原因は、福知山~丹波竹田間で架線が切れていたためと判明しました。
この時点で福知山線は依然として福知山~柏原間で不通。その影響で宝塚・大阪方面に向かう特急こうのとり16号・18号が福知山で運転打ち切りになったため、多くの乗客がはしだて6号に乗り込みました。その影響で、
指定席での座席調整の車内アナウンスが聞こえました。
結局、福知山を定刻より9分遅れ(15:52)で出発。
4号車(自由席)の車内。大阪方面に向かうはずのお客さんも大勢いました。立ち客が出るほどの大混雑でした。はしだて6号は夕焼けをバックに、京都への鉄路を急ぎます。
その後、車掌さんからアナウンスがありました。要約すると、
こうのとり16号の利用客全員と、こうのとり18号の利用客の中で大阪方面に向かう人を対象に、特急料金払い戻しの案内でした。私の場合は和田山~京都間の700円返金でした。
17:14頃、定刻より8分ほど遅れて京都駅(31番のりば)に到着。福知山出発の際の遅れをほとんど取り戻せませんでした。
ちなみにこの289系は折り返し、特急
きのさき13号・豊岡行き(5013M列車)になりました。
早速、精算所で特急料金払い戻しを受けることに。しかし、前で並んでいた中年夫婦の抗議があまりにも激しかったです。
女性「指定席だったんだよ!!駅から乗る予定のバスまでもう出たんだよ!JRはウソつき!!」
ちなみに全部関西弁です(関西弁は大変なので標準語に修正しました)。おそらく福知山駅での指定席での座席調整の結果、座れるはずの席に座れなかったんでしょう。しかし原因は架線トラブルなので駅員さんに怒鳴ってもしょうがないのではと思いました。後味の悪いゴールとなりました。
何はともあれ、京都駅にゴール!!
その後、私はとっぷりと陽が暮れた京都の街並みに出て、清水道や八坂神社、四条河原町のマルイをぶらぶら歩いたのでした・・・。ちなみに清水寺はとっくに閉山時刻になっていて参拝できず。しょうがなく(外国人客でにぎわう)夜の八坂神社に参拝したのでした。
すぐに京都駅に戻った後、のぞみ52号(19:36発)で帰京したのでした。
(完結編に続く)