今回から私の過去旅行記の新シリーズ連載を開始します!
今回の行先は
新潟県。
「国境の長いトンネルを抜けると、そこは雪国だった」という川端康成の
『雪国』を読んで、上越線へのロマンを感じたために行ってみたかっただけです。最初は「越後湯沢で温泉に入って、おいしいお酒を飲んで帰ろうか」という軽い気持ちでしたが、信越線に乗ってみよう、新潟市まで行ってみよう、と話をどんどん大きくしてしまいました。
思えば私が新潟市を訪問するのは8年ぶりのことになります。2007年9月に大学のゼミ合宿で新潟市や巻町を訪問したことがありました(
2007年9月21日の日記)が、それ以来となります。
プロローグ
2015年9月。私が勤務する大田区の学習塾では大変な事態が起こっていました。当時の塾長が実家の都合で鹿児島に帰郷するために退職したのです。それからは他校舎から応援があった日もありましたが、
実際には応援が一切無く、時間講師のみで校舎を運営する日々が多かったです。中には手違いから保護者様からお叱りを受けたこともありました。
保護者「短い間でしたがお世話になりました」
私「はい、申し訳ございません」
退塾を通告されたやりとりがあった日にはもうショックでした。
私「塾長先生、なんで退職しちゃったんだよ・・・。もう嫌だ・・・」
その後、9月中旬にもなると授業や面談の日程変更など電話応対にも慣れてきましたが、いかんせんストレスの多い状態でした。5連休を迎えるというのに未解決の問題もありました。
それからの現実逃避の気持ちが高ぶっている中で、上越線旅行に乗り出しました。
1日目(2015年9月21日)
最大のネックとなる、
水上11:40発の越後湯沢行き(8737M列車)に乗ると決めてから1日目全ての旅程を決めました。その日は朝7時起床。松屋でしっかりと朝食をとり、祖師ヶ谷大蔵から小田急線で新宿に出ました。
新宿8:31発 埼京線 普通・大宮行き(807K列車)
この電車で赤羽まで出た後、本格的な列車旅が始まりました。と、ここで私はあることを企みました。
私「今月は気苦労も多かったんだし、ストレス解消も兼ねて高崎まで特急に乗るか!」
仕事をたくさん頑張ったんだから、自分へのご褒美として特急の自由席に乗ることにしました。これで高崎から出る水上行きに間に合うことを狙いました。
9:10発 特急・草津31号 万座・鹿沢口行き(651系、3031M列車)
4番のりばに651系1000番台が到着。私にとっては
4年ぶりの651系乗車となりました(
2011年GW・いわきへの旅行を参照)。1989年デビューの651系は
スーパーひたちに充当されていて、JR東日本の黎明期を代表する特急電車でしたが、後継のE657系登場により撤退。交流機器を撤去した1000番台に改造されて高崎車両センターに転属された後、高崎線特急の
草津号や
あかぎ号(スワローあかぎ)に充当されるようになりました。
草津温泉への最寄り駅である長野原草津口を経由して、万座温泉(群馬県嬬恋村)への玄関口の万座・鹿沢口まで向かいます。
しかし5連休中ということもあって、自由席は立ち客が出るほどの混雑。結局、高崎までデッキで立っていました。そのデッキも大混雑。何のために特急に乗ったのか分からなくなりました。
草津31号は赤羽出発後、浦和、大宮、上尾、熊谷、高崎の順に停車します。
新町~倉賀野間で烏川を渡ったら高崎はもうすぐです。
10時20分、高崎に到着。ここで上越線の電車に乗り換えます。
(
その2に続く)