佐渡・両津港行きの
ジェットフォイル・つばさに乗船し、いざ佐渡へ!
新潟港出港前。目の前のテレビは
NHK・BS1に固定されていて、8時頃だったこの時間帯では海外テレビ局配信のワールドニュースが放映されていました。
7時55分、定刻になるとジェットフォイルは出港の際に物凄いエンジン音が船内に響き渡りました。これは
ガスタービンで動く高速船(ボーイングが開発)。私が乗船した「つばさ」は1989年就役というベテランです。
しかしジェットフォイルは特殊な構造のせいか最近は日本での新規導入は行われていません。次々と引退した際の後継機が見つからないという問題が残っています。
9月後半の晴れた青空の下、ジェットフォイルは45ノット(83km/h)という高速で新潟の海を渡ります。「水中を飛ぶ飛行機」のようなもので、かなり安定していました。
新潟出港から約1時間後、無事に両津港に到着。佐渡に上陸しました。
両津港の様子をもう1枚撮影。
既に引退した
200系(しかもシャークノーズ)の広告を見かけました。1990年代前半にJR東日本の新幹線のフラッグシップとなった同車ですが、2002年の東北新幹線の八戸延伸の頃には大部分がE2系に置き換えられて引退したそうです。それにしても100系と比べると随分寂しい引退となりました。
両津港フェリーターミナル(両津南埠頭ビル)からみた、佐渡市の市街地。
「せっかく新潟に来たんだから、行けるところまで行ってみよう!」という軽い気持ち、全くの思い付きで佐渡に上陸した私でした。
この佐渡島には元々、両津市、相川町、佐和田町、金井町、新穂村、畑野町、真野町、小木町、羽茂町、赤泊村という10の市町村がありました。しかし平成の大合併で、2004年3月に両津市など10市町村が対等合併して
佐渡市が発足しました。
全島まるまる一市という非常にインパクトの残る市となりました。
ちなみに私の敬愛する声優さんの一人である生天目仁美さんはこの佐渡島で生まれ、横浜で育ちました。
とりあえず来たとは言うものの、何のあても無く来たというのが実情でした。「佐渡=トキ」のイメージしかありませんでした。しかしよく調べてみると、佐渡はどうやら
ジオパークに指定されている地域らしい。つまり、地球の地形の中で貴重な風景が残されているとのことです。
それをヒントにして、佐渡島を探索することにしました。
佐渡出身の有名人には前述の生天目さんの他に、
北一輝がいます。彼は2・26事件で要人を次々と殺傷した陸軍将校の精神的支柱になった思想家でした。彼は事件後、「理論的指導者」として逮捕された後に軍法会議で死刑を言い渡され、そのまま処刑されました。
これは、若宮八幡神社にある北兄弟のレリーフです。
北一輝の残した短歌。
若宮八幡神社の鳥居。
特に目的もなくブラブラと歩いていると、加茂湖の畔に出ました。
ネコが爪とぎをした後、ちゃっかり寝始めました。この時、まだ午前9時40分でした。9月下旬に入り、熱さは少しずつ和らいでいる気がしました。
両津港を出発して45分ほど。
もはや何のために歩いているのか、自分でも分からなくなってきました。
また湖畔に出たところで、バスの時間をチェックして引き返すことにしました・・・。
(続く)