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カテゴリ:日常生活
この日の毎日新聞に、西鉄バスにとても詳しい6歳の男の子の記事が掲載されていました。彼は北九州市内のバス停での表示ミスを次々と指摘しているという、大人顔負けの逸材。今回の記事は続編に当たるものです。
バス停表示ミス指摘の6歳児が卒園制作「にしてつバスずかん」 自己評価は61点(28日、毎日新聞) 北九州市内を走る西鉄バスのバス停表示ミスを次々と指摘し、修正させた「小さなバスマニア」の安元誠志郎ちゃん(6)=同市小倉北区=がこの春、通っていた幼稚園を卒園した。集大成となる卒園制作で作ったのもやはり、西鉄バスの車両について解説する「にしてつバスずかん」と市内の路線図。あふれる「西鉄バス愛」と知識を注ぎ込んだ大作だ。 ◇表示ミス8件のうち7件は、誠志郎ちゃんの指摘 言葉が話せない頃から自宅近くを通るバスに興味を持った誠志郎ちゃん。2年前、父隆治さん(41)が西鉄バスの市内路線図を与えたのをきっかけにバスの運行パターンや路線図を覚え始め、2019年2月ごろからはバス停の誤表示を見つけるようになった。市内を中心に路線バスを運行する西鉄バス北九州が19年に把握した表示ミス8件のうち7件は、誠志郎ちゃんの指摘を受けて修正されたもの。園児からの連絡は初めてで、19年12月には同社から感謝状が贈られた。 そんな誠志郎ちゃんが卒園に際し、20年2月から1カ月間制作に費やしたのが「にしてつバスずかん」。ワインレッドの横じまで最もポピュラーな「赤バス」▽路面電車の西鉄北九州線(00年廃止)を模した緑の「電車代替色」▽5色で彩られた「スマートループ」▽全長18メートルの「連節バス」――の市内でよく見かける4種類のバスを絵で紹介し、走っている路線や車体の特徴の説明文を付けた。 ◇図鑑やパンフレット見ず見聞きした情報で 解説は、図鑑やパンフレットなどのお手本は一切見ず、自分がバスに乗って見聞きした情報をもとに書いた。例えば、「赤バス」は「82ばんなどでよくうんこうしています。バスをつくったじどうしゃのかいしゃはにっさんです」。なぜ車両の製造会社まで分かるのか。「乗ったバスの運転席のハンドルを見たら、英語でNISSANと書いていた」 「電車代替色」のバスについては「ふつうは1ばんのバスでさいきんなぜか25ばんでつかわれている。もしかするとれんせつバスがはしっているからかもしれません」と独自の分析を披露。「電車代替色」のバスはかつて路面電車が走った名残で「旧電車通り」と呼ばれる砂津(小倉北区)―折尾(八幡西区)間を走る「1番」で走っているが、誠志郎ちゃんは19年8月に小倉―戸畑駅間で運行する「25番」のルートを通っているのを目撃。そのうえで、19年7月に導入された連節バスが1番のルートを走るようになったことで、「電車代替色」のバスが「25番」のルートの車両として回されたのではないかと考察しているのだ。母真理さん(42)は「バス停で『お母さん、これおかしい』と叫んでいたが、何が何だか全然分からなかった」と苦笑する。 誠志郎ちゃんは、毎月バスに乗った際に収集する西鉄バス北九州の情報冊子を暗記している。「ずかん」で連節バスについては「こくらおり(小倉織模様の外観)がとくちょうで、かっこいいです。れんせつバスは128にんのりです。ルートは1ばんとっかい(特快)、あさうんこうするとっかい25です」と説明。絵も他のバスより大きい画用紙を使って車体の大きさを表現するほどのお気に入りだ。 市内の路線図は、小倉北区など七つの区ごとに色違いの画用紙を切り貼りして作製。祖父母が住む場所や好きな路線、思い出の地の最寄りバス停を書き込んだ。 ◇「これくらいは自分の中では基本的なこと」 作品の出来について、誠志郎ちゃんは「頑張ったけど、そこそこ。61点くらいかな」と辛めの自己評価。周囲は「自分で調べたものをまとめ、自由研究みたい」と評価しているが、本人は「褒められるのはうれしいけど、これくらいは自分の中では基本的なことで、めっちゃすごいことじゃない」。 18日の卒園式では担任教諭から「将来バスに乗せてね」と期待され、西鉄バスのイベントに行けば社員から声をかけられるほど、すっかり有名人になった誠志郎ちゃん。それでも「西鉄バスは好きだけど、他にももっと知っている人がいるよ、と思う。運転手も興味あるけど、未来のことは分からないよね」。この先、「小さなバスマニア」にどんな希望が待っているのだろうか。西鉄バスとの思い出を胸に4月、小学1年生になる。 【宮城裕也/西部報道部】 (引用終わり) 毎日新聞は遅くとも昨年11月から誠志郎くんのバスに対する想いを追跡取材していました。 改めて記事を読みましたが、自分の好きなものに対する物凄い執念を感じることができました。「1番」「特快25番」とか系統番号(行き先番号)も全て暗記していることでしょう。 こんな尖った子がいてもいいじゃないか! 「出る杭は打たれる」と良く言われるけど、「出過ぎた杭は、誰も手を付けられない」のです。 私も幼稚園児や小学生だった時代は、東急バスの新しい系統を見つける度に興奮していたものです。ですが彼に対して私は北九州市で生活し始めてから1年経過していません。砂津止まりの系統は・・・。小倉駅バスセンターに乗り入れる系統は・・・。東本町2丁目止まりの便は・・・。と東京のバス以上に超複雑な西鉄バスに今でも四苦八苦の状態です。 ちなみに私が横浜市内の物流倉庫で仕事をしていた際に出会った友人に、横浜市営バスの車両で、何年にどこの車庫に配属され、どこの車庫に転属したかを全て記憶しているという人がいます。 どの業界にもオタクというのはいるのですね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Apr 1, 2020 01:28:58 PM
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