各都道府県の郡に注目していくシリーズ、第4回は
東京都です。
第1回・・・
福岡県
第2回・・・
兵庫県
第3回・・・
埼玉県
30年に亘って東京都民として生活してきた私ですが、
東京都のことをよく知っているようで全く知らなかったです。
東京都には2020年現在、
62区市町村が所属しています(23特別区、26市、5町、8村)。東京都自体が財政に余裕のある県であるせいか、平成の大合併により合併した自治体は、2001年1月に誕生した
西東京市(田無市+保谷市)
のみでした。
現在、東京都に残っている郡は西多摩郡のみでございます。
・西多摩郡(にしたまぐん)
奥多摩町
日の出町
檜原村
瑞穂町
以上、4つの自治体が所属しています。
~昭和時代に消滅した郡~
・荏原郡(えばらぐん)
→現在の品川区、目黒区、大田区、世田谷区に相当します。
・北多摩郡(きたたまぐん)
→東京都で戦後最初(1970年11月)に消滅した郡。東京都の
多摩地方東部に存在していました。現在の狛江市、東大和市、清瀬市、東久留米市、西東京市、武蔵村山市、国立市、国分寺市、東村山市、小平市、小金井市、調布市、府中市、昭島市に相当します。特別区でも世田谷区(旧・砧村、旧・千歳村)にも引っ掛かっていました。
・北豊島郡(きたとしまぐん)
→現在の豊島区、北区、荒川区、板橋区、練馬区に相当します。
・豊多摩郡(とよたまぐん)
→現在の渋谷区、中野区、杉並区などに相当します。
・南足立郡(みなみあだちぐん)
→現在の足立区。
・南葛飾郡(みなみかつしかぐん)
→現在の葛飾区、江戸川区に相当します。
・南多摩郡(みなみたまぐん)
→現在のJR南武線、京王相模原線の沿線に存在していた郡。最後まで残っていた多摩町、稲城町が市に昇格して多摩市、稲城市になったことから、1971年11月に消滅。
★荏原郡、豊多摩郡、北豊島郡、南足立郡、南葛飾郡の5つは1932年10月1日に消滅しています(当時の東京市に編入されたため)。
東京都(本土)に関する郡は以上となります。
「あれ?これだけ?じゃあ伊豆諸島はどうなってるの?」という声が出てくるでしょう。
伊豆諸島、小笠原諸島といった地域には郡はなく、
支庁という扱いになっています。言い換えると、西新宿にある
東京都庁(本庁)の出張所という扱いです。
・大島支庁(おおしましちょう)
大島村
神津島村
利島村
新島村
・小笠原支庁(おがさわらしちょう)
小笠原村
・八丈支庁(はちじょうしちょう)
青ヶ島村
八丈町
・三宅支庁(みやけしちょう)
御蔵島村
三宅村
ただし、住所表記では「〇〇支庁」とは書きません。