約20年前にテレビ東京で放送されていた番組に
「愛の貧乏脱出大作戦」があります。その番組内容がYouTubeにアップロードされているので、視聴する機会がありました。いくつかの依頼主の修業の様子を見てみました。
その中で特に
「これは大丈夫なのかな?」と思ったのが、
足立区の元会社員の男性が、たこ焼き屋を開店させる話。
これは2001年3月26日に放送された回です。
彼の現状(2001年3月当時)を確認すると・・・。
・32歳で結婚。オーストラリアで挙式。
・37歳で長男が誕生。
・最盛期の年収は約700万円。足立区内のマンションを購入。
・しかし、
育児を巡り、夫婦の意見が真っ向から対立。
・調停の末に離婚。結婚生活は8年で終わった。長男を引き取り、父子家庭となった。
・離婚した直後、会社を整理解雇される。
・マンションのローンが約2400万円残っている(1年滞納)。強制退去も時間の問題。
中村有志さんがレポーターとして彼に取材したところ・・・。
・人生逆転のために、たこ焼き屋を開店させたい。
・約20年前に、たこ焼き屋で1年ほど「バイトしていた」から。
ですが、YouTubeのコメント欄を見たり、よく考えれたりするほど、
私は依頼人に対して?マークだらけになります。
・本当にたこ焼きが好きならば、自分でたこ焼き器を買って、練習したり息子に振る舞ったりすればいいのに。
・起業ではなく、
既存のたこ焼き屋のアルバイトで働き、修業する・・・という選択肢は無かったのか?
・修業でも、師匠が教えている大切なポイントを
メモしようとしていない。分からない箇所を質問しようとしていない。→だから、同じミスの繰り返しなんじゃない!?
そして生活環境に対しても・・・。
・マンションが競売される前に、不動産屋さんに相談して売却する!
・離婚してリストラされた状況で、3LDKなんて必要ない。月々の家賃4~5万円のワンルームで十分。敷金・礼金が不要、「駅から遠い」部分を妥協すれば月々3万円台の物件も見つかる!
・アルバイトでもいいから、1カ月に25回は出勤する。バイト掛け持ちでやれば、月収15~20万円は行けるのでは?
・「自分の人生は失敗した。でも、息子には未来がある!
今は、息子のために頑張る時期なんだ!」・・・と気持ちを一新できなかったのか?
・それでもダメなら、区役所に行って生活保護の相談をしてみる。
(結論)
・2400万円もの借金を抱えている人(しかも飲食業は未経験に近い)が、新しく商売を始める・・・のは不可能ではないが、相当厳しい。
・修業先の師匠である揚野雅史さんの指摘は正しかったかも。依頼人にとっては「宝くじに当たったようなもの」という感覚だったのでしょう(修業開始にあたっての面談にて)。「愛の貧乏脱出大作戦」という番組に応募して、取り上げられれば人生大成功が保障される!・・・とでも思ったのでしょうか。
揚野さんの人生はジェットコースターのようなものです。21世紀の現在は実業家として成功を収めています。しかし20年以上昔には、とある新規事業に大失敗して約5000万円もの借金を抱えたこともあるそうです。
「愛の貧乏脱出大作戦・非公式応援ページ」
大阪産業大学・校友会での揚野さん紹介ページ
依頼人の行動・言動を見ていると、自分の教育実習を思い出します。
ただ、時間が過ぎるのを待っているだけ。店先でボーっと立っていて、「自分に出来ることは何か」を全く意識していない。自分は修業中の身だという自覚(派遣先のご厚意で、置いてもらっているという自覚)が無い。
(今日のまとめ)
・今の自分が出来ることは何か、を意識しながら日々働きます。
・そして婚活においては、結婚は幸せを100%保証するものではない・・・ことを胸に刻みます。