まさか2日連続で、
現役のJリーガーが不祥事によって解雇されるという残念な事態になるとは思ってもみませんでした。
先日、
アルビレックス新潟の外国人選手2人が飲酒運転に関わっていたとして解雇されたというニュースがあったばかりです。
今度は
J1・ベガルタ仙台の道渕諒平選手が、交際している女性に対する傷害容疑（いわゆるデートDV）で9月7日に逮捕されていた、と写真誌「FLASH」にスクープされていました。
仙台、暴行傷害で逮捕報道のＭＦ道渕諒平を契約解除（20日、日刊スポーツ）
J1ベガルタ仙台は20日、MF道渕諒平（26）と同日付で契約解除したことを発表した。
道渕はこの日発売された週刊誌「FLASH」の記事において交際女性へ暴行し、9月7日に傷害容疑で逮捕されていたと報じられた。
17年のJ1ヴァンフォーレ甲府（現J2）時代にも知人女性への暴行容疑で逮捕。不起訴処分となったが、クラブから公式戦出場停止などの処分を受けた過去がある。
道渕は仙台ユース、明大、甲府を経て昨季仙台に加入。チーム一の運動量と突破力を武器に右サイドの主力を担い、加入初年度から25試合5得点。今季は13試合1得点で、地元出身選手として開幕時のチームポスターもセンターの位置で起用されるなど看板選手の1人だった。
2度目の逮捕を報道され仙台は「本日発売の週刊誌におきまして、当クラブに所属する道渕諒平選手に関わる記事が掲載されておりました。当クラブが認知していなかった事実など、クラブの秩序、風紀を著しく乱す内容が含まれていたことから、同選手に事実関係を確認した上で、10月20日付で契約解除を決定いたしました」と声明を出した。
事件の経緯について「当クラブは、記事に記載されております女性とのトラブルを8月14日に認識し、同選手の事情聴取を行い、顧問弁護士に相談して対応を進めてまいりました。その際に当人同士で解決することが望ましいと助言を受けております。同選手からは、本人の代理人となる弁護士を通じて女性と話し合い、最終的に双方合意の上で解決したとの報告が9月5日にありました。同選手から2度と同様の行為をしないとの誓約書を取り、重い処分を科した上で活動を継続させておりました」。8月23～9月13日までの5試合を欠場。その後の6試合はすべて出場し、前節18日の浦和レッズ戦では先発していた。
またクラブは「本件は、両名のプライバシーに関わり、また双方の要望があるなかで、公表を控えてまいりました。当クラブといたしましては、本件について大いに反省し、取り組みが不十分であったことを厳粛に受け止め、今後このようなことが2度と発生しないよう、一丸となってコンプライアンスの徹底に全力で取り組んでまいります」と説明した。
最後に「ベガルタ仙台のファン、サポーターの皆様、株主、スポンサーの皆様、Jリーグや各クラブの関係者の皆様に、ご迷惑とご心配をお掛けしましたことを深くおわび申し上げます」とコメントした。
（引用終わり）
私は主にJ2・J3をチェックしているため、J1のチームや選手に関する情報は薄くなりがちです。ですがそれでも今回は、J2・新潟での飲酒運転に続き、世の中のサッカーファンを失望させるような事件でした。
まず彼が「前科持ち」というのに驚きました。今思えば仙台は、トラブルメーカーであることを承知で彼を獲得したのか。それとも、「暴力事件の加害者としての更生はすでに出来ている」と判断しての獲得だったのでしょうか。
最大の問題は、逮捕されていたことを1カ月以上も隠していたことです。
よくもまぁそんな状況で、ファンに対して緊急募金をお願いできるな。
ベガルタ仙台は今、コロナによる収入激減によりチーム財政が大ピンチ。
今年度の決算では3億800万円もの債務超過となる公算です。
そして今回の選手の不祥事、なおかつその隠蔽。
最悪の場合、日本では初めてとなる、
クラブライセンスのはく奪による強制降格の可能性が見えてきました。
