11月24日、北九州市内で
「人権・同和教育研究集会」が開催されました。「北九州市のとある高校」からは、私を含めて数人の若手教師が派遣されました。
この研究集会では、
いくつかの分科会に別れて勉強会を行います。そしてそこで得た知識を派遣元の学校に持ち帰り、職務に活かしていく・・・という流れです。
私たちは
LGBTに関する分科会に配属されました。
=LGBTに関する事例=
・九州地方のある私立高校では、
女の子だけど「心は男」。体育での着替えも「男として着替えをしたい」という新入生がいたそうです。
・また、別の私立高校では、
男の子だけど「心は女」。この人を
Aさんとします。Aさんは、中学時代に「自分はLGBTです」と既にカミングアウトしていたそうです。高校に入学した際、多くのクラスメイトがAさんのことを受け入れてくれました。しかし、ある授業で男性教師が「男同士で恋愛するって・・・気持ち悪い」と発言したところ、
Aさんはとてもショックで、自分の意見を教師にまくし立てて、授業中に泣き出してしまいました。すぐに保健室に行って、すごく泣いていたそうです。でもしばらくして心が落ち着いたそうです。
アニメ「HUGっと!プリキュア」第19話(
詳細は外部サイト「あにこ便」)で、主人公・
野乃はなが
「人の心を縛るな!」と一喝したことを思い出します。
事実、「HUGっと!プリキュア」は歴代の中でも、LGBTをテーマにした回があることで有名な作品です。
これは、はなの妹の友達の
愛崎えみる、人型ロボットの
ルールーの2人が
ファッションショーに出演が決まったことから始まるエピソードです。はな達はショーの手伝いをすることになったのです。
だが、えみるのショー出演に猛反対する人物が現れます。
えみるの兄(主人公3人組と同じ中学に通う先輩)でした。兄貴はえみるに対し、
「『女の子もヒーローになれる』という考え方はおかしい」と言うのです。この
ファッションショーのテーマが「女の子もヒーローになれる!」であることに、極めて強い違和感を感じたのです。
兄「ヒーローって男のための言葉だよ。女の子は守られる側だろ。言葉は正しく使わなきゃ。女の子はヒーローになれない」
そう言って、えみるを強引に帰宅させようとする光景をはなが目撃したのです。はながえみる兄に詰め寄ります。
はな「誰の心にだって、ヒーローはいるんだよ!人の心を縛るな!」
私はえみる兄の言動に対し、
「お前、(違うアニメだけど)結城友奈に謝れ」と一瞬思ってしまいました。
だが、はなの叫びを無視するかのように、兄貴はえみるをファッションショー会場から連れて帰ろうとします。だがこれを制止する少年がいました。はなの知り合い、
若宮アンリ(日本人とフランス人とのハーフ)でした。彼はラストルック(最後に登場するモデル)として出演するのです。
アンリ「相変わらず、君、つまらないこと言うね」
そのショーに
アンリは「すごく素敵だと思ったから」とノースリーブ、ハイネックの白いドレス、白いピアスという出で立ちで出演する手筈でした。
えみる兄「君、男だろ?」
アンリ「だから何?僕は、自分のしたい格好をする」
えみる兄「はぁ?」
アンリ「自分で自分の心に制約をかける。それこそ時間・・・人生の無駄」
兄貴は何も言い返せませんでした。
LGBTといった問題が脚光を浴びるようになり、もう旧来の知識・常識ではついていけない。「まだまだ勉強せないけん」と思った私なのでした。