本日、JRグループ各社や大手私鉄各社で、2022年3月12日(土) のダイヤ改正概要 が発表されました。各社が昨今の社会情勢に応じたダイヤ変更を行います。中には増便、減便、新型車両の導入や旧型車両の引退も含まれます。その中で最もショッキングな内容は、小田急線のダイヤ改正概要です。
ロマンスカー・50000形(VSE)が、2022年3月12日のダイヤ改正をもって定期運用を終了。 その後はイベント専用車両として運用され、遅くとも2023年秋に引退する 、とのことです。
50000形(Vault Super Express) は、2005年3月のダイヤ改正でデビュー。白い車体が印象的で、小田急にとってロマンスカー復活の立役者。伝統の展望席の復活。グループ座席の設置など、中興の祖と言っていい存在だと私は思っています。それがなぜ、先輩の30000形(EXE。1996年登場)より先に引退するのか?
一番の目的は、車両の構造を統一し、車両整備のコストを下げるためだと思います。従来の小田急ロマンスカーといえば、連接台車が当たり前でした。古くは3100形から、車体の間に設置して2つの車体を支える連接台車が多く採用されてきました。50000形(VSE)は小田急最後の連接台車の車両なのです。 もしVSEが引退するとなると、小田急の車両は普通構造の台車に統一されます。
コロナ禍がいつ収束するかは分かりません(2025年4月までには収束してると思います)。もし収束したとしても、テレワークの普及だとか東京一極集中の見直しなどにより、利用客数はコロナ前の水準には戻らないでしょう。その中で小田急も、車両や設備の維持のためのコストを減らしたいのでしょうね。
まだまだ新しいと思っていたVSEが引退するだなんて、残念なニュースでした。
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Last updated
Dec 19, 2021 01:10:42 PM
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