SAC.COM

2018/02/01(木)06:00

「F-35Bを導入し、いずも空母化」の不毛

航空&ミリタリー(426)

 日本は憲法9条の制約から防衛的な兵器である航空母艦は持てないとされる。 「いずも」にF-35Bを搭載すれば高空母艦ができるとい う話がある。 だが、もともと不要なのだ。 どうやって使うか、維持するかが本当の問題。      ​​ 日本に空母は非現実的? ​F-35B導入し「いずも」型空母化検討​ それが不要な理由とは 関 賢太郎(航空軍事評論家) 2018.01.13 乗りものニュース …(略)… 空母とは搭載航空機に戦力のほとんどすべてを依存した、たんなる「航空機のいれもの」にすぎません。 そして離島防衛ならばはるかに大きな「いれもの」であ る陸上の飛行場が使えますし、尖閣諸島程度ならば那覇基地(沖縄県)はもちろんのこと、空中給油機を使うことで 九州の基地からF-35Aを発進させても十分に届きます。 つまり、あえて性能に劣り高価なF-35Bを「いずも型」 にわずか10機前後搭載するくらいならば、同じ予算でF-35Aまたは空中給油機を増やした方が、はるかに戦力の向上を見込むことができます。 …(略)…      ​​ 現代は軍事力=経済力であり、限られた資源(お金)をどう配分するかが国防の要。 「いずも」型は航続距離が短く、速度も遅いヘリ搭載してこそ有効な兵器となる。 隊員の福利厚生の向上もままならい自衛隊が、航空母艦を持つなどという贅沢は決して許されることではない。 儲かるのは(もしかしたら)高額の兵器の採用でリベートをもらえる政治家や幹部自衛官だけ。 巨大な標的になったとしても。国民や国土の守りにはならない。      ​​ ​日本、F35B導入検討…航空母艦戦力も備えるか​ 2017-12-26 HANKYOREH. 護衛艦「いずも」などにスキージャンプ台設置し “軽空母”に改造すれば 攻撃型空母の保有を許容しない「専守防衛」違反論 議起こるか 軍事産業で国が成り立っている米国のマネは、小国の日本がしてはならないこと。 軍時力の整備は科学だけでなく幅広い意味で「政治」なので、残念ながら、非論理的なことが起こらない保証はない。      ​​ 「八雲立つ 出雲八重垣 妻ごみに   八重垣作る その八重垣を

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