中国飛行艇AG660、海上テストへ
2017年12月24日に初飛行したジェット飛行艇AG600が今後水上テストを行うと報じられた。 AG-600は、中国の中国航空工業集団が開発中の多用途飛行艇。 東シナ海、南シナ海の島嶼での活躍を期待されている。 (周辺諸国は活躍を期待しない) 中国製造の水陸両用機、水上飛行テストへ 2018年8月30日 AFPBB News 中国航空工業集団(Aviation Industry Corporation of China)は26日、自社開発した海難救助用の大型水陸両用機AG600「鯤龍(Kunlong)」が広東省珠海金湾空港から離陸し、湖南、湖北各省空域を経由し、湖北省の荊門ショウ河空港に到着し、無事に飛行テストを終えたと発表した。 今後は、水上での飛行テストを行う。 …(略)… 先行する対潜哨戒飛行艇水轟五型はやや高さのある細身の艇体で日本のUS-1・PS-1飛行艇を参考にし、PS-1と同様の消波装置を胴体前部に持つ。 機首廻りのデザインはソ連のBe-12に類似している。 日本のPS-1、US-1がUS-2に代替わりしたように中国も水轟五型をAG600を後継機にするつもりらしい テストを通じて絶望的な性能差が分かったのか、航続距離や運用可能最大波高はUS-2に遠慮がち。 以下の()内に新明和工業が製造したUS-2(コピー元)の性能を記載する。 救難機としては最大で12時間の滞空、航続距離は4,500km(4,700km)、最大速度570km/h(580km/h)。 2m以上(3m)の波高での着水能力、最大50名の収容能力を計画。 屋外治療設備等の大型救急機材の搭載も可能とされる。 長大な航続力は洋上監視に最適。 空中消火機として、水上を滑走しながら20秒以内に12トン(15トン)の水を機内のタンクに給水を計画。 エンジンはイーウチェンコ設計局のライセンス生産ということで一安心だが、機体部品の95%を国産でまかなうとある。 救難機がエンジントラブルで墜落しないことを祈ろう。 ロシアのジェット4発飛行艇Be-200は海上の離発着に適さないとしてコピーしなかったようだ。仕様 定員: 50名 全長: 37.0m 全高: 12.1m 翼幅: 38.8m 空虚重量: 32,000kg 最大離陸重量: 53,500kg 動力: ターボプロップエンジン 3,805 kW (5,103 hp) × 4 機体はUS-2より一回り大きい。 性能 最大速度: 570km/h 航続距離: (4,500km) 実用上昇限度: 10,500m 離陸滑走距離: 1,500m(水上)/1,800m(陸上) 運用可能最大波高:2.8m