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カテゴリ:短歌/俳句/小説/戯曲
去年の「古典の会」では、石田梅岩の『都鄙問答』をみんなで読んだので、梅岩の弟子・手島堵庵の「いろはうた」に触発されて、こんなのを作ってしまった。 ~就活いろはうた~(2007夏作成) ◆いろはにほへと い いまからじゃ おそくないかと 思ふより できることから 手を付けてみよ ろ ろくなこと やってないなと 嘆くには まだ早すぎる 三年の秋 は はぢめから 財務諸表を 知りをれば 会社選びに 困ることなし に にやにやと 愛想笑ひで 不採用 いつまで続く 自己嫌悪かな ほ 本当の 自分はこうじゃ ないのだと 言いたきゃまずは 意志を貫け へ へんな人 へんな会社も あるけれど ちょっと話せば チャンス来るかも と 特別な 話題は何も ないけれど 相手の「特別」 素直に見たい ◆ちりぬるを ち 近付けば 延期したがる このこころ 時間あるほど 短所探して り りくなびは みんなおんなじ 情報を 見るから僕は 見方鍛える ぬ ぬくぬくと 過ごし来たれる 生活を 悔いて徹夜で 書類書くかな る 留守電に 残る通過の メッセージ 何度も聞いて 初心貫く を をりをりに 起きた偶然 振り返り 感謝で過ごす 内定の夜 ◆わかよたれそ わ 分からない ことがある時 隠さずに 聞ける素直さ 夢をみちびく か 会計を 知ると知らぬは 就活で 雲泥の差が 開く鍵なり よ 欲張って 焦って無理して 見栄張って 持ち駒消えて やっと素直に た たけのこの 里もよく見りゃ 激戦の お菓子業界 勝ち抜けるかな れ レストラン 食べに行くのも いいけれど たまには見たい 店づくりかな そ 外からは 皆できそうに 見えるけど 話を聞けば ただの学生 ◆つねならむ つ 作ってた 志望動機を みな忘れ 本音で語り つかむ内定 ね 熱心さ 見せたきゃまずは 話聞け すぐ出しゃばって メッキはがすな な なるほどと 思うところを よく見れば 志望動機の 種があるかも ら 楽々と 内定つかみ 仕事なめ 社会で泣くも 時は戻らず む 無理をして 背伸びするより 落ち着いて 不足を知れば それが前進 ◆うゐのおくやま う うれしさも 重ねてくれば 飽きてくる そんな時こそ 初心見つめて ゐ ゐごこちの 良さを作るは 人づくり それをみちびく 社長の思い の 乗り越えて 自信を付けた 出来事も 今は分かった みなおかげさま お 遅れてる 人と比べて 遅れてる みなそう思ふ 自信ないから く くりかへし 聞いて見てきた はずなのに 辞退の時に 迷い深まる や やっと来た 内定通知 開けてみて 初めて知った 就活の意味 ま またいつか 気が向いたらと 言ひ続け 気付けば一人 夏の就活 ◆けふこえて け 結論を 出すには足りぬ 状態で 未来決めるが 真の決断 ふ 古いとは 昔生まれた ことじゃなく 新しくても すぐ消えること こ 古典とは 古くならない 本のこと だから読みたい 就活の時期 え 駅からの 道を調べた はずなのに 道に迷って 応援された て テストなら 答え一つで いいけれど 問いも自分で 作る就活 ◆あさきゆめみし あ 飽きるのは 自分の夢が 浅いから 会社のせいに するは間違い さ 避けてきた 課題は全て 就活の 山場になって 一括払い き 緊張を するとしないに こだわらず しても自分を 出せるかを問え ゆ 夢にまで 見てきた仕事 前にして 思い出すのは 友への感謝 め 面接は 問いのボールを 打ち返し 内定目指す 二人三脚 み みじめにも 持ち駒消えて そこからが 本物になる 道の分かれ目 し 質問を するとせぬとは 面接で 何を言ふかを 超えるアピール ◆ゑひもせず ゑ ゑんとりー いくらやっても 汗かかぬ 先の予定を 考えてせよ ひ 一人でも 学ぶ意欲が 尽きぬなら それこそ真の 志望業界 も 悶々と 悩める夜を 過ごすなら 良い本読んで 心育てよ せ 説明を オウム返しに 使っても 志望動機に なるはずもなし す 好きよりも せずにいられぬ 使命感 そんな気持ちで 臨む面接 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2008.06.26 21:35:43
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